ローマ
6日目の9月22日(日)は、フラウィウス円形闘技場(コロッセオ)〜トレヴィの泉〜スペイン広場〜昼食〜自由行動〜ホテルの行程であった。ローマを代表する観光地で、いずこも混雑していた。
世界遺産・フラウィウス円形闘技場(コロッセオ)はローマ帝政期を伝える巨大な遺産で、ローマのシンボル的存在である。
約2000年前に建てられた円形の闘技場は、周囲527m / 高さ48m / 収容人数約5万人という巨大建造物である。
彫像
往時、2層目と3層目のアーチには彫像が飾られていた。
フラウィウス円形闘技場(コロッセオ)の傍に、コンスタンティヌスの凱旋門がある。ローマ最大の凱旋門で、高さ21m / 幅25.7m / 奥行き約7.4m ある。
西ローマの副帝・コンスタンティヌスが、312年のミルウィウス橋の戦いで正帝・マクセンティウスに勝利して西ローマの皇帝となったことを記念して315年に建てられた。
しかしコンスタンティヌスの時代から遡ること200年前の建築物の装飾が用いられていることから、コンスタンティヌスはこれを改変しただけであるとされる。
SPQRの刻印がある排水溝。SPQRとは、ラテン語のローマの元老院と人民(市民)の略語。古代ローマの共和政ローマ / ローマ帝国 の主権者を指している。
トレヴィの泉

バロック時代(16世紀から18世紀)に造られた高さ25m / 幅20m の人工の泉(噴水)で、元々は古代ローマ時代に皇帝・アウグストゥスが造らせたヴィルゴ水道の終端施設だった。
左側に豊饒の女神ケレース像 / 中央に水の神・ネプトゥーヌス像 / 右側に健康の女神・サルース像 が置かれている。
トレヴィの泉に投げ込まれるコインは1年間で140万ユーロ(約1億6000万円)に達すると云われ、慈善団体に寄付されている。
泉に背を向けてコインを1枚投げ入れるとローマへの再訪が叶い / 2枚では大切な人と永遠に一緒にいることができる / 3枚になると恋人や夫・妻と別れることができる と云われている。

トレヴィの泉に向かう途中、肩掛けしていたバックのチャックが2/3ほど開けられる。5ヶ所チャックがあるバックで、開けられたのは収納が大きい中央部だった。盗まれた物はなかった。
次にスペイン広場に向かう途中、前面にたすき掛けしていたが同様に中央部チャックが2/3ほど開けられる。サングラスを入れていたソフトケースのみ盗まれる。
前面にたすき掛けして注意していたにも関わらずの犯行、見事である。
スペイン広場(スパーニャ広場)
バルカッチャの噴水(舟の噴水)

トレヴィの泉からスペイン広場(スパーニャ広場)までは、徒歩10分ほどである。
スパーニャとはスペイン(エスパーニャ)のイタリア語呼称で、間近にあるスペイン大使館に因んで命名された。広場の中央には、ジャン・ロレンツォ・ベルニーニ作のバルカッチャの噴水(舟の噴水)がある。東側にトリニタ・デイ・モンティ教会へと続くトリニタ・デイ・モンティ階段(スペイン階段)がある。