ロンドン塔は、ロンドンを流れるテムズ川岸のイースト・エンドに築かれた城塞である。1066年にイングランドを征服したウィリアム征服王は、ロンドンを外敵から守るため1078年に堅固な要塞の建設を命じた。約20年で完成する。リチャード1世が城壁の周囲の濠の建設を始め、ヘンリー3世が完成させた。1625年まで国王が居住する宮殿として使われ、最後に居住した王はジェームズ1世と云われている。
1282年からは、身分の高い政治犯の収監 / 処刑 する監獄としても使用され始めた。14世紀以降は、政敵や反逆者を処刑する処刑場となった。第二次世界大戦中にドイツから単独で飛来し捕虜となった副総統・ルドルフ・ヘスが1941年から1944年まで勾留され、最後の塔の収監者となった。
|