新宿駅
昭和40年(1965年)頃、何気なく撮影した中央・総武緩行線(東京 / 千葉方面)8番線ホーム。現在は13番ホームになっている。
新宿駅に進入する101系奥多摩号。ヘッドマークにある「‘68 autumn」から、昭和43年(1968年)秋の撮影と解る。行き先幕が「回送」の画像もあり、新宿発着の様だ。

マヤ34形は、昭和34年(1959年)〜昭和56年(1981年)に製造された軌道検測車。ホームに停車中のマヤ34 2003は、平成26年(2014年)廃車になった。

現在、埼京線の線路やホームがあるところは貨物操車場であった。代々木駅寄りに貨物駅があったと記憶している。駅ホームから撮影できる場所に、荷物電車や貨物を索引した電気機関車が見られた。
荷物電車クモニ13系は、木造車モハ10形の改造 / モハ33やモハ34の改造 / 鋼製荷物車モニ53形の改番 などを経た荷物車。

DD13形は貨物入換作業を主目的として開発されたディーゼル機関車。昭和33年(1958年)〜昭和42年(1967年)に416両が製造された。DD13の登場によって、山手線でも見られた蒸気機関車による入れ替えは見られなくなった。110号機までは、前照灯が前後に1個ずつ設置されていた。ホームに停車中のDD13 11は、茶色に黄色帯の旧塗装になっている。

代々木駅寄りに停車のDD13 32は、新しい塗装になっている

ED16形は、昭和6年(1931年)に18両製造された直流電気機関車。水上機関区と甲府機関区に配置され、上越線 / 中央本線 で旅客列車 / 貨物列車 に運用された。昭和45年(1970年)18両全機が立川機関区に集められ、奥多摩駅〜浜川崎駅間などで石灰石列車を牽引していた。青梅線の改良によりEF15形やEF64形が入線可能になり、置き換えられた。昭和59年(1984年)全車廃車となった。旧型電気機関車として53年間も運用された。
背景は、昭和39年(1964年)開業の新宿ステーション
ビル。

EF13は、昭和19年(1944年)〜昭和22年(1947年)に31両が製造された直流電気機関車。第二次世界大戦中に製造が始まったため、戦時設計の凸型車体で登場した。昭和28年(1953年)〜昭和32年(1957年)凸型車体を箱形車体に載せ換えられた。これはEF58形の箱形車体を半流線型車体に載せ換えたときに余剰になったもの流用である。昭和54年(1979年)までに全機廃車されたが、保存機は残っていない。
画像は客車を連結してホームに停車中のEF13 5。新宿駅発の中距離列車にも使用され、大菩薩峠に登るときに利用していた。暖房が必要な時期には、蒸気暖房用の蒸気を発生させるためのボイラーを搭載した暖房車が連結されていた。

EF15形は、1947年(昭和22年)から1958年(昭和33年)に202両が製造された貨物列車牽引用の直流電気機関車。旅客用のEF58形とは台車や電気機器など主要部品が共通化された標準型。直流電化の東海道本線 / 山陽本線 / 東北本線 / 高崎線 / 上越線などで貨物列車を牽引した。昭和61年(1986年)春のダイヤ改正でEF60形に置き換えられ、秋には紀勢本線の貨物列車が廃止されて営業運転が終了した。

中野駅・新宿駅間で撮影した、新宿に向かう181系特急・あずさ。昭和41年(1966年)12月、新宿駅〜松本駅間で1日2往復で運転を開始した。