仙山線
交流電気機関車ED91 11 / 作並機関区
仙山線は、JR東北本線・仙台駅から奥羽本線・羽前千歳駅を結ぶ路線。羽前千歳駅からは、すべての列車が山形駅まで直通している。
昭和4年(1929年)仙台駅-(15.2km)-愛子駅 / 昭和6年(1931年)愛子駅-(13.5km)-作並駅 / 昭和8年(1933年)山寺駅-(9.3km)-羽前千歳駅 / 昭和12年(1937年)作並駅-(20km)-山寺駅 が開通する。全長5.361mの仙山トンネルがあるため、作並駅〜山寺駅間は当初から直流電化されていた。
昭和30年(1955年)陸前落合駅〜熊ヶ根間が日本初の交流電化区間となる。昭和32年(1957年)仙台駅〜陸前落合駅 / 熊ヶ根駅〜作並駅 が交流電化され、仙台駅〜作並駅間でED45(後のED91)交流電気機関車による運転が開始される。日本初の交流電化による運行が行われた路線である。
昭和35年(1960年)山寺駅〜羽前千歳駅が直流電化され、作並駅〜山形駅間は直流電化となる。作並駅は日本初の交直流接続駅となり、交流と直流の地上切り替えのための設備が設けられた。画像は、作並駅で直流と交流の機関車を付け替えていた頃のもの。
昭和43年(1968年)作並駅〜羽前千歳駅〜山形駅は交流電化に切り替えられている。
交流電気機関車ED91 21
ED91 21は、昭和31年(1956年)にED45 21として製造された試作交流電気機関車。昭和36年(1961年)にED91 21に改称された。昭和45年(1970年)頃に廃車となった。
交流電気機関車ED93 1
ED93 1は、昭和40年(1965年)に製造された支線区用の試作交流電気機関車。量産機はED77形となり、15輌が製造された。ED931は量産機と同じに改造され、ED77 901と改称された。外観では、車体正面が貫通扉に改造されている。量産機よりも早く、昭和61年(1986年)に廃車となっている。訪れたとき、仙台駅→作並駅間を牽引の列車に乗車している。
交流電気機関車ED91 11 / 直流電気機関車ED17 21
ED91 11は、昭和30年(1955年)にED451として製造された試作交流電気機関車。昭和36年(1961年)ED91 11に改称された。昭和45年(1970年)に廃車となった。
直流電気機関車ED17 21は、大正14年(1925年)東海道本線・国府津駅迄の電化に際しイギリスから輸入されたED52形が種車。昭和6年(1931年)から昭和10年(1935年)中央本線・新宿駅〜甲府駅用として、歯車比を変更してED18形(初代)に改称する。さらに 昭和24年(1949年)〜昭和25年(1950年)装備改造により、ED17形に編入される。
[おまけ]C60 10
C60 10
ED93 1牽引の列車から撮影。仙台駅近くと思われる。