水戸街道ぶらり旅 No.10 奥谷交差点-(13.5km)--水戸宿
2017年 3月13日(月)09:00 曇ときどき霧雨
奥谷交差点 諏訪神社 高岡神社 熱田神社 元吉田一里塚跡 薬王院 吉田神社 備前堀 水戸宿 水戸宿
JR常磐線・水戸駅から奥ノ谷行バスに乗車、終点で下車する。奥谷交差点から、旧水戸街道を北へ進む。5分ほどすると、涸沼(ひぬま)川に架かる高橋を渡る。
古民家 高橋
諏訪神社階段 諏訪神社 石祠群
高橋からすぐに小鶴交差点があり、旧水戸街道は左方向へ進む。10分足らずの左手に、諏訪神社の鳥居がある。長い参道と階段が見える。本日最初の神社でなければ、通り過ぎている。社殿の左手に、数多くの石祠がある。
旧水戸街道に戻り北東へ進むと、すぐ左手に如意輪寺がある。意輪観音は徳川光圀の寄進と云われている。
如意輪寺
旧水戸街道はすぐのY字路を直進するが、すぐに涸沼前川に突き当たり途絶えている。右手にある18号線の長岡橋を渡り、すぐの交差点から旧水戸街道は右方向に進む。5分ほどすると、右手に長徳元年(995年)創建の高岡神社がある。社殿は街道に背を向けている。
高岡神社
水戸街道 19番 長岡(ながおか)宿
所在地:茨城県東茨城郡茨城町
水戸宿の手前に位置する宿場であるが、往時の面影は少ない。
高岡神社からすぐ右手に、安政4年(1857年)の大火後に再建された木村家の屋敷塀がある。木村家は戦国時代から定住、江戸時代には脇本陣 / 問屋 / 庄屋 を務めていた。
木村家屋敷塀
古民家 八塚稲荷神社鳥居 不明の石碑
ケヤキ2本 馬頭観音 馬頭観音

5分ほどすると、左手に目立つ古民家 / すぐ左手に八塚稲荷神社鳥居 / すぐ右手に不明の石碑と続く。すぐの長岡十字路交差点を渡った右手に目立つケヤキが2本 / すぐ右手に馬頭観音 / すぐ右手に馬頭観音 と続く。

馬頭観音からすぐに6号線に合流する。10分足らずで北関東自動車道とのインターチェンジがある。左側を進むと途中2ヶ所の歩道橋を渡る。右側も同様な様である。乳母車や車椅子の方は、難儀しそうである。5分ほどでインターチェンジを抜ける。すぐの矢頭バス停を越えた左手に、矢頭泉寿院不動堂がある
歩道橋 矢頭泉寿院不動堂

矢頭泉寿院不動堂からすぐに水戸市標識があり、水戸市に入る。すぐの東野町交差点から旧水戸街道は左へ進む。さらに5分ほどの吉沢交差点から右方向へ進む。ここから180号線の狭い歩道は、歩きづらい。家の出入り口や小路と交差するところは、車道と同じ低さになる。頻繁に繰り返すため、うねっている様に感じる。街道の遺跡を見渡しながら進むと、足を取られる。乳母車や車椅子の方は、難儀しそう歩道である。吉沢交差点から5分ほどの右手に熱田神社がある。

熱田神社
熱田神社から10分ほどすると、右手に天神社がある。
天神社
天神社から5分ほどの右手に、水戸吉沢郵便局がある。風景印は、一里塚 / 梅の花 の図柄になっている。
水戸吉沢郵便局風景印
水戸吉沢郵便局から10分ほどすると、右手に一里塚跡 / 神号碑「阿夫利神社」 / 左手に石仏群がある。
一里塚跡 石仏群
一里塚跡から5分ほどの吉田小南交差点を越えると、すぐ左手に金山稲荷神社がある。5分ほどするとY字路があり、旧水戸街道は左方向へ進む。三角地帯に、無残にも折れた残骸と化している馬牛頭観音がある。
金山稲荷神社 馬牛頭観音
Y字路を右方向に進むと、5分足らずの右手に水戸元吉田郵便局がある。風景印は、吉田古墳の石室奥壁に描かれた線刻壁画 の図柄になっている。
水戸元吉田郵便局風景印
Y字路まで戻り、左方向への旧水戸街道を進む。すぐ右手に不明の社がある。
不明の社
薬王院仁王門
五輪塔 薬王院本堂
不明の社からすぐの突き当りを右折する。すぐに左折すると、すぐに235号線と交差する。横断歩道がないところで、右手の元吉田十字路交差点から迂回する。旧水戸街道はすぐに突き当る。右折してすぐの台町交差点を左折、180号線を北へ進む。不明の社から台町交差点まで10分ほどである。台町交差点からすぐ左手に、延暦年間(782年〜806年)創建の薬王院がある。長い参道の突き当りに貞享年間(1684年〜1688年)建立の萱葺きの仁王門がある。仁王門は柵で囲まれているため、右に回り込んで進む。すぐ右手に五輪塔がある。水戸藩初代藩主・徳川頼房の次男・亀千代丸は4歳で早逝、供養のために造立されたもの。境内を進むと、左手に薬王院本堂(重文)がある。現本堂は享禄2年(1529年)に再建されたもの。
旧水戸街道を進むと、すぐ左手に神楽屋敷跡 / すぐ左手に清巌寺 と続く。神楽屋敷は、日本三大神楽の水戸大神楽が発祥したところ。清巌寺は大永元年(1521年)久慈郡新宿村(現:常陸太田市誉田)に創建され、文禄3年(1594年)に移転したと云われている。 
神楽屋敷跡 清巌寺
清巌寺からすぐに五差路の交差点がある。直進するのが男坂 / 斜め右方向が新道(180号線) / 右折するのが女坂 になる。新道(180号線)は、昭和15年(1940年)に開通した陸軍航空通信学校の軍用道路。
男坂を進むと、下りの途中から左折すると吉田神社に行ける。疲れた足で正面からの階段は堪えるため、躊躇なく進んでいる。
吉田神社への分岐
吉田神社階段 吉田神社随神門 吉田神社拝殿
男坂下ると、すぐに新道(180号線)に合流する。横断して女坂を上り、五差路の交差点に戻る。さらに新道(180号線)を下り、北東へ進む。男坂 / 女坂 の合流からすぐの左手に、第23代・顕宗(けんそう)天皇(485年)〜仁賢天皇(498年)創建の吉田神社鳥居がある。かつて台地の下は海の入り江であった。日本武尊が東征の折りに船を停めて上陸、御旗を朝日に輝かせたと云われている。鎌倉時代には常陸国三の宮だった。
旧水戸街道は、吉田神社から角の交差点を左折する。すぐに左方向の小路を進む。すぐの十字路に標識があり、備前堀方面に進む。
*横断歩道から左方向へ小路を進み、右前方の横断歩道を渡り、右方向へ進む。
旧水戸街道
古民家 金刀比羅神社 備前堀沿いの道
吉田神社から5分ほどすると、左手に明和3年(1766年)創建と云われている金刀比羅神社がある。すぐに備前堀に突き当たり、備前堀沿いに東へ進む。備前堀は灌漑用水と千波湖の氾濫対策として、徳川頼房が関東郡代・伊那備前守忠次に命じて築かせた用水路。
旧水戸街道は、すぐに左折して銷魂(たまげ)橋を渡る。銷魂橋を渡らずに直進すると、備前堀の北側に市杵姫神社が見える。すぐの十字路を右折すると、すぐ右手に水戸下市郵便局がある。風景印は、備前堀に架かる消魂橋 / 柳 / 備前堀を築いた伊那備前守忠次像 の図柄になっている。
市杵姫神社 水戸下市郵便局風景印
銷魂橋からの備前堀 竈神社石柱 / 江戸街道起点碑
旧水戸街道は、銷魂橋を渡る。銷魂橋北詰の左手に竈(かまど)神社石柱 / 江戸街道起点碑 がある。水戸からは江戸に進むことになるため、江戸街道と呼ばれている。街道を挟んだ反対側に、高札場跡がある。ここは水戸宿の外れである。
高札場跡
銷魂橋を渡り左へ備前堀沿いに西へ進むと、すぐ左手に竈神社がある。水戸城内に創建された三宝荒神が始まりで、寛永3年(1626年)赤沼(現:城東)に移転する。さらに元禄3年(1690年)に移転する。天保年間(1830年〜1843年)に竈神社と改称された。境内に水戸市保存樹のケヤキがある。
竈神社 水戸市保存樹のケヤキ
水戸街道 20番 水戸宿
所在地:茨城県水戸市
千住宿からの旧水戸街道は、水戸宿まで29里19町(約116km)。水戸宿からは、仙台へ向う岩城・相馬街道の起点となっていた。水戸藩初代藩主・徳川頼房は、城の東側を埋め立て商人町とした。水戸宿には本陣 / 脇本陣 / 旅籠 も置かれ大変な賑わいであった。戦災で焼失、往時の面影はほとんどない。水戸市マンホールは、梅の木の図柄となっている。
水戸市マンホール
能化稲荷神社 商魂碑 ハミングロードマップ
銷魂橋から北へ進む。すぐのT字路交差点に標識があり、右折してハミングロードを東へ進む。すぐ右手に能化稲荷神社 / すぐ右手に商魂碑 / すぐ右手にハミングロードマップ / すぐ左手に江戸(水戸)街道宿場跡石柱 と続く。江戸(水戸)街道宿場跡石柱辺りが、宿場の中心地であった。
江戸(水戸)街道宿場跡
ハミングロードの至るところに、歩道の車止め / ベンチの支え に自然石を利用した達磨がある。新春に、だるま市開かれているところ。
歩道の車止め ベンチ
江戸(水戸)街道宿場跡石柱からすぐに、179号線との交差点がある。ここが陸前浜街道の起点で、水戸藩では磐城街道(岩城道中) / または岩城相馬街道(岩城相馬道中) と呼んでいた。水戸宿は本町3丁目商店街を越え、浜田2丁目交差点辺りまで続いていた様である。浜田2丁目交差点手前の交差点を左折すると、すぐ右手に水戸本町郵便局がある。風景印は、旧町名・曲尺手町の地図 / だるま市の達磨 の図柄になっている。
水戸本町郵便局風景印
179号線との交差点まで戻り、179号線を北へ進む。東台1丁目交差点を渡った左手の玄関先に、洒落た郵便受けがある。
郵便受け
JR常磐線・水戸駅スタンプ JR常磐線・水戸駅スタンプ 売店NEWDAYS
東台1丁目交差点から5分ほどの桜川を渡り、すぐに常磐線の踏切を越える。線路沿いに西へ道なりに進むと、15分ほどの左手にJR常磐線・水戸駅がある。水戸駅のスタンプは、偕楽園 / 弘道館 の図柄となっている。縦10cm / 横10cm と大きい。ときわ路のスタンプは過去にあったもので、偕楽園の図柄となっている。7・8番線ホームに、E653系を模した売店・NEWDAYSがある。
[寄り道]水戸東照宮 / 水戸中央郵便局
水戸駅北口より50号線を北西へ進む。すぐの銀杏坂交差点の先、左手に元和7年(1621年)創建の水戸東照宮の参道がある。50号線に戻り北西へ進む。すぐの中央郵便局交差点の右手に水戸中央郵便局がある。風景印は、偕楽園好文亭 / 梅の木 の図柄になっている。
水戸東照宮 水戸中央郵便局風景印

水戸駅南口より南へ、駅前中央交差点を右折して、西へ進む。すぐの市役所入口交差点を左折する。すぐに右折すると、すぐ右手に水戸市役所前郵便局がある。助さんと格さんを従えた水戸黄門の図柄になっている。

水戸市役所前郵便局風景印