水戸街道ぶらり旅 No.03 松戸駅-(約9km)-南柏駅
2017年 1月17日(金)09:00 晴 松戸駅〜南柏駅
松戸駅 雷電神社 萬満寺 蘇羽鷹 一月寺 東漸寺 行念寺 香取神社 南柏駅
JR常磐線・松戸駅西口から西へ進む。すぐの本町の交差点を右折して、旧水戸街道を北東へ進む。5分ほどの根本交差点手前を左折すると、すぐ左手に根本天満宮がある。
JR常磐線・松戸駅スタンプ 根本天満宮
雷電神社階段 庚申塔 雷電神社
旧水戸街道に戻り、北東へ進む。5分ほどの跨線橋でJR常磐線を越える。すぐ右手に雷電神社がある。階段までの参道 / 石段の中腹 / 社殿のある境内 に石仏石塔がある。画像は、石段の中腹にあった享保3年(1725年)造立の庚申塔

雷電神社から10分ほどすると、6号線に合流する。すぐの北松戸駅交差点を左折すると、JR常磐線・北松戸駅がある。スタンプは、松戸上本郷七不思議の二ッ井戸跡 / 切られ地蔵 の図柄となっている。二ッ井戸跡は明治神社への途中にある。片方の水が澄んでいると、もう片方は濁っていたと云われている。切られ地蔵は、明治神社隣にあった覚蔵院の盆踊りでの伝承。見慣れない大男を怪しんだ若者が刀で斬りつけると、悲鳴を上げて姿を消してしまった。翌朝に境内の石地蔵を見ると胸に刀傷があり、正体が地蔵でだったことが分かったと云う。覚蔵院は廃仏毀釈で廃寺になり、斬られ地蔵は本福寺の境内にある。

JR常磐線・北松戸駅スタンプ

北松戸駅交差点から5分ほどの右手に、竜善寺の標柱/ 地蔵など3基の石仏石塔の祠 がある。

石仏石塔
石仏石塔の祠からすぐの交差点を右折すると、Y字路の三角地帯に松戸新作郵便局がある。風景印は、自然公園・21世紀の森図柄になっている。
松戸新作郵便局風景印
石仏石塔の祠から10分ほどの中根立体入口交差点を渡り、左折して歩道を進む。すぐに右折すると、馬橋がある。馬の鞍の形をした橋を架けたことから、馬橋となったと云われている。現在の橋は昭和60年(1985年)竣工で、何の変哲もない構造になっている。
馬橋

馬橋を渡ると、すぐに馬橋駅入口交差点から伸びる道と合流する。すぐ右手に栢日庵立砂の居宅跡がある。馬橋の油屋平右衛門こと栢日庵(はくじつあん)立砂(りゅうさ)は、東葛地方の俳諧人として有名だった。親子ほど歳の差があった一茶から爺と慕われ、理解者であり庇護者でもあった。

栢日庵立砂の居宅跡
栢日庵立砂の居宅跡からすぐのT字路を左折して西へ進むと、すぐの突き当りにJR常磐線・馬橋駅がある。スタンプは、馬橋駅舎 / 噴水 の図柄になっている。
JR常磐線・馬橋駅スタンプ
萬満寺山門 萬満寺仁王門 萬満寺本堂

T字路まで戻り北へ進むと、すぐに旧水戸街道は大きく右に曲がる。曲がるところの北側に、建長8年(1258年)小金城主・千葉介頼胤が大日寺を創建したのが始まりの萬満寺がある。仁王門に運慶作と云われる金剛力士(重文)がある。万満寺の門前町だった馬橋は、松戸宿と小金宿間の間の宿となっていた。

萬満寺前を左折してすぐに右折すると、すぐ左手に萬満寺の守護神として創建された王子神社がある。明治6年(1873年)萬満寺から分離。平成27年(2015年)本殿が焼失、隣にある境内社の三峰神社は焼失を免れているが、ロープが張られている。
王子神社 三峰神社
萬満寺から5分足らずの馬橋駅入口バス停右手の小公園に、馬場弁財天厳島神社がある。
馬場弁財天厳島神社

馬場弁財天厳島神社から5分足らずで6号線に合流する。交差点の北東側に、文化3年(1806年)造立の水戸街道道標がある。「左 水戸街道」/「右 印西道」と彫られている。すぐ右手に一里塚跡がある。八ヶ崎(はちがさき)一里塚があったところ

水戸街道道標 一里塚跡
蘇羽鷹 庚申堂内の庚申塔 庚申堂奥の石仏石塔群
一里塚跡から5分ほどすると、交差点の左手に天正4年(1576年)創建の蘇羽鷹(そばたか)神社がある。千葉氏の馬橋城があったところで、亥鼻城の守護神として鬼門に配した。境内に庚申堂 / 数多くの石仏石塔 がある。
醤油壷を利用した土止め
旧水戸街道は交差点から6号線から右斜めに進む。すぐにJR武蔵野線ガードを潜る。すぐ左手に醤油壷を利用した土止めがある。
醤油壷を利用した土止めから5分ほどの左手に、不明の社がある。
不明の社
不明の社からすぐの北小金井駅入口交差点で6号線と交差、小金宿へ入る。
水戸街道 4番 小金(こがね)宿
所在地:千葉県松戸市小金

小金宿は、水戸街道千住宿から3つ目の宿場町。戦国時代に高城氏の小金城下町として発展、水戸街道の整備とともに小金宿が設けられた。宿場は南北に約1kmで、家数は100軒余りと宿場としての規模は大きくなかった。軍馬を育成する小金牧が開かれていた。本陣が置かれていたが、水戸藩は独自に本陣(日暮家)を指定していた。宿場北端で東に曲がる。

北小金駅入口交差点から5分足らずの左手に、一月寺(いちがつじ)がある。鎌倉時代に創建された普化宗一月寺(いちげつでら)跡。虚無僧で有名な普化宗の総本山であった。青梅にあった普化宗の総括寺・鈴法寺と、関東地域の普化宗諸派の寺院を統括していた。明治4年(1871年)普化宗は廃宗廃寺となる。

一月寺
[参考]鈴法寺
旧青梅街道の鈴法寺跡前交差点右手に、鈴法寺公園がある。虚無僧で有名な普化宗の総括寺だった鈴法寺は、葦草(いぐさ)村(現:川越市)に創建された。慶長18年(1613年)に移転した。明治4年(1871年)普化宗は廃宗廃寺となり、残された伽藍は明治28年(1895年)に焼失する。公園の奥に、歴代寺持(住職)の墓が10基ほど残るのみとなっている。
鈴法寺公園
一月寺からすぐ左手に、江戸時代末期に建てられた鈴木家の旅籠玉屋がある。
旅籠玉屋
東漸寺総門 東漸寺山門 東漸寺中雀門
旅籠玉屋から10分足らずの左手に、文明13年(1481年)傷建の東漸寺がある。根木内に創建され、小金大谷口城の完成とともに移転したと云われている。浄土宗の関東十八壇林の一つであった。
東漸寺本堂
東漸寺からすぐに交差点までが小金宿で、交差点手前の南側に小金宿案内板が左右にある。南西側には、移転した八坂神社への標識もある。
小金宿案内板 八坂神社への標識
交差点を直進すると、すぐの突き当りにJR常磐線・北小金駅がある。スタンプは、紫陽花と菖蒲で有名な本土寺の図柄になっている。
JR常磐線・北小金駅スタンプ
水戸道中 / 水戸海道 道標 八坂神社跡地 金毘羅 / 蟲王 / 稲荷
旧水戸街道は、交差点から東に曲がる。左手の北東側に、「右 水戸道中」道標 /「右 水戸海道」道標 /「八坂神社跡地」石柱 がある。八坂神社は再開発によって移転している。すぐの右手に、金毘羅大権現 / 蟲王(むしおう)大明神 / 稲荷大明神 と並んでいる。
すぐに小金交番交差点がある。左折して北西へ進む道は、日蓮宗本山のひとつ本土寺への本土寺道。
[寄り道]本土寺
本土寺山門
本土寺参道 本土寺本堂
小金交番交差点から北西へ進むと、すぐにJR常磐線を跨線橋で渡る。すぐ右手に「本土寺 500m」の標識があり右折、松や杉の並木から道なりに進むと突き当りに建治3年(1277年)創建の本土寺がある。本土寺は日蓮宗本山のひとつで、紫陽花と菖蒲で有名なところ。拝観料500円の有料施設であるが、閑散期で無料だった。
小金交番交差点から5分ほどすると、根木内(ねぎうち)交差点で6号線と交差する。すぐ左手に根木内城址がある。寛正3年(1462年)高城胤忠によって築城されたと云われている。天文18年(1590年)に廃城となっている。根木内歴史公園として整備されており、空堀や土塁が残る。6号線で分断された北西側は、宅地化で遺構は残っていない。
根木内城址口 根木内城址
不明の石塔 地蔵 庚申塔
根木内城址から5分ほどの右手に、不明の石塔 / 地蔵 が並んでいる。すぐ右手に、享保9年(1724年)造立の青面金剛が彫られた庚申塔 / 宝暦12年(1762年)造立の青面金剛と彫られた庚申塔 が並んでいる。すぐ左手に行念寺がある。
行念寺
香取神社 一里塚の碑 庚申塔などの石仏石塔

行念寺から10分足らずの福祉会館入口交差点の南西側に、江戸時代初期創建の香取神社がある。境内に一里塚の碑 / 庚申塔などの石仏石塔 がある。この辺りは広大な原野・小金牧だったところ。道に迷う旅人が多かったことから、千本の松を植えて道しるべにしていたと云われている。

香取神社から10分ほどの南柏駅東口交差点手前右手に、稲荷神社がある。
民家の蔵 稲荷神社
南柏駅東口交差点を左折して北西に進むと、すぐにJR常磐線・南柏駅がある。スタンプは、南柏駅舎 / 209系 の図柄になっている。
JR常磐線・南柏駅スタンプ