五日市街道ぶらり旅
02 吉祥寺駅-(約12km)-上水本町交差点…西武国分寺線・鷹の台駅

JR吉祥寺駅北口から北へ進む。吉祥寺北交差点を左折して、五日市街道を北西へ進む。すぐの交差点を左折してサンロードのアーケードを進むと、すぐ右手に月窓寺がある。

月窓寺
光専寺
安養寺 安養寺 石仏石塔群

五日市街道に戻り北西へ進むと、すぐ左手に光専寺 / すぐ右手に安養寺 と続く。安養寺の山門手前左手に、元禄7年(1694年)造立の墓石らしき石塔 / 大正11年(1922年)造立の馬頭観音 / 寛文5年(1665年)造立の甲辛供養塔 / 享保4年(1719年)造立の庚申塔 / 地蔵 と並んでいる。甲辛供養塔は、旧北多摩郡では最古に属するものと云う。銘文には南無阿弥施仏と吉祥寺新田開発に関係の深い人達の名が掘られているが、女性の名が十数人もある珍しいもの。安永2年(1773年)に奉納された梵鐘は、江戸時代のものとしては市内に現存する唯一のもの。

武蔵野八幡宮 道標 庚申塔
安養寺に隣接して武蔵野八幡宮がある。 延暦8年(789年)坂上田村麿が宇左八幡神社から勧請して江戸本郷元町(現在の水道橋駅近く)に創建されたと云われている。明暦3年(1657年)の大火により焼失した吉祥寺の門前町の住民は、幕府の斡旋により武蔵野台地に移住することになった。吉祥寺村が開村するにあたり、寛文年間(1661年〜1672年)に村の鎮守として移転する。境内左手に「神田御上水 井之頭辨財天」道標 / 庚申塔 がある。「神田御上水 井之頭辨財天」道標は八幡宮前交差点辺りにあったが、道路の拡張工事で取り除かれたもの。庚申塔は吉祥寺駅西側の大踏切近くにあったもので、JR高架化と井の頭通りの拡張に伴い移築された。
八幡宮前交差点からすぐの左手に、江戸時代初期創建の八枝神社がある。15分ほどの市民文化会館前交差点を越えた左手角に、庚申塔がある。
八枝神社 庚申塔
庚申塔から10分足らずの右手に西窪稲荷神社 / 右手に寛文3年(1663年)創建の源正寺 と続く。 西窪の地名は、慶安3年(1650年)の大火によって住居を奪われた西久保城山町(現在の港区芝 / 虎の門界隈)の住民が、移住して西窪村を開いたことによる。西窪稲荷神社は西窪村の鎮守。源正寺から西へ進む。源正寺の塀がコの字になったところに、庚申塔2基 / 不明の石塔 / 馬頭観音 が並んでいる。
西窪稲荷神社 源正寺
庚申塔2基 馬頭観音
源正寺からすぐ右手に延命寺 / 右手に旧関前村の鎮守として寛文12年(1672年)に創建された関前八幡神社 と続く。
延命寺 関前八幡神社
関前八幡神社から10分足らずの右手に、御門訴事件記念碑がある。明治2年(1869年)品川県から社倉制度(飢饉に備えるための貯穀制度)が布達された。明治3年(1870年)旧関前村新田を含む武蔵野12ヶ新田の農民が品川県へ門訴、リーダーの一人の名主井口忠左衛門は撲殺される。農民が管理してきた「ひえ倉」を県の管理にするのは、自治権を取上げることや自由民権運動に対する策動ととらえられて起きた事件。
御門訴事件記念碑
御門訴事件記念碑からすぐに、武蔵野大学前交差点がある、右手の横断歩道を渡ると、右手に庚申塔 / 石橋供養塔 が並んでいる。背後を千川上水(せんかわじょうすい)が流れている。元禄3年(1698年)徳川綱吉により千川上水開削が命じられる。玉川上水を水源として、境橋から江戸城の城北地域までの総延長約22kmの用水路。江戸の六上水のひとつであった。
庚申塔 / 石橋供養塔 千川上水
庚申塔 武蔵野大学前交差点・関前南小学校交差点間
旧五日市街道は、千川上水に沿った7号線を南西へ進む。武蔵野大学正門からすぐの右手に、天明4年(1784年)造立の道標を兼ねた庚申塔がある。文字庚申塔であるが、下部には陽刻の三猿がある。正面に「東江戸道」が読み取れる。10分ほどすると、多摩湖自転車道(西東京市新町〜東村山市多摩湖町)と交差する。
多摩湖自転車道
スポーツセンター入口バス停付近 梶野橋・関野橋間 関野橋バス停付近
北関野八幡神社 小金井公園 真蔵院十住堂i

多摩湖自転車道との交差から5分足らずのところに、境橋交差点がある。暗渠化されているが、玉川上水から千川上水が分水されているところ。境橋交差点から玉川上水に沿って進む。15分ほどの梶野橋交差点を越えると、10分足らずの関野橋手前までは玉川上水の木々が伐採された風景になる。関野橋からすぐ右手に享保9年(1724年)創建の北関野八幡神社 / 右手に小金井公園 / 右手に真蔵院十住堂 と続く。北関野八幡神社は関野新田の鎮守で、小金井公園造成のために昭和18年(1943年)移転する。

新小金井橋〜小金井橋間 名勝 小金井桜石柱 秋葉神社
海岸寺山門 海岸寺本堂 海岸寺 枝垂れ桜

真蔵院十住堂から10分ほどの小金井橋交差点を越えた左手に「名勝 小金井桜」石柱 / 右手に秋葉神社 / 右手に海岸寺 と続く。茅葺屋根の海岸寺山門は、天明3年(1783年)建立と云われている。

海岸寺から20分ほどすると、喜平橋がある。旧五日市街道は、玉川上水の南側を進む。5分足らずの左手に、元文元年(1736年)創建の稲荷神社がある。
小平三小前交差点付近 稲荷神社
小公園 古民家 上鈴木不動
稲荷神社からすぐに西武多摩湖線の踏切を越える。10分足らずの右手に小公園がある。すぐの小平十小北交差点手前の分岐を、右方向に直進する。すぐ右手に上鈴木不動がある。旧鈴木新田の鎮守。
上鈴木不動からすぐの突き当りを左折する。すぐに現在の五日市街道に突き当り、左折して西へ進む。5分ほどの上水本町交差点で、府中街道と交差する。
上水本町交差点を右折して、府中街道を北へ進む。5分足らずの九左門橋交差点を左折、5分足らずの西武国分寺線の踏切を越える。すぐに右折すると、すぐ右手に西武国分寺線・鷹の台駅がある。