旧青梅街道(成木街道)ぶらり旅
05 成木5丁目交差点-(約6.5km)-成木街道入口交差点
成木郵便局 町並み 不明の石塔

東青梅北口バス停より上成木行に乗車、成木市民センター前バス停で降車する。成木市民センターや成木郵便局があるところで、成木5丁目交差点から成木街道(53号線)を南西へ進む。すぐ右手に成木郵便局 / すぐ左手に不明の石塔 がある。

不明の石塔から5分ほどの北小曽木川に架かる坂下橋を渡ると、成木街道(53号線)は成木8丁目交差点から大きく南東へ曲がる。旧道はすぐの新吹上トンネル手前を右折して南へ進む。吹上トンネルは。平成5年(1993年)竣工の新吹上トンネル / 昭和28年(1953年)竣工の吹上トンネル / 明治37年(1904年)竣工の旧吹上トンネル の3段重ねになっている。往時はさらに吹上峠への道があった。
成木8丁目交差点 / 新吹上トンネル
旧道入口にはガードがあり、車の進入はできない。徒歩や自転車での通行になる。旧道を進むと、すぐ左手の祠に馬頭観音 / 三猿が台座になっている文化3年(1806年)造立の青面金剛 / 地蔵2基 がある。
旧道 石仏群の祠
馬頭観音 / 青面金剛 地蔵 地蔵
蔦の絡む成木街道標識 昭和28年(1953年)竣工の吹上トンネル(吹上隧道)

旧道は川沿いに大きく迂回する登り坂となる。10分ほどすると、正面に吹上トンネル(吹上隧道)が見えてくる。この辺りから、旧吹上トンネルへの道があった。既に獣道の様な状態になっており、確認はできなかった。吹上トンネルは両端の出口に勾配があり、トンネル上部から流れてくる水を自然排水できる様になっている。入口付近は水浸しで、橙色の照明がところどころにあるが暗い。山用ステッキで陥没を確認しながら、懐中電灯で進む。全長245mのトンネルであるが長く感じられる。

明治37年(1904年)竣工の旧吹上トンネル(旧吹上隧道)は、老朽化のため平成21年(2009年)に入口が塞がれ通行はできなくなっている。成木側は獣道となっており、辿り着くことが難しい。黒沢側はトンネルのかなり手前で通行止めとなっている。

吹上トンネルを出ると、すぐに53号線と合流する。この辺りから北側に見える道が、旧吹上トンネル(旧吹上隧道)からの道。この道は5分ほどのところで53号線に合流している。

新吹上トンネル / 旧道

旧道が53号線に合流してから10分ほどの黒沢2丁目交差点を直進する。ここからは28号線になり、10分ほどの登り坂が続く。登坂車線(とうはんしゃせん)が切れる峠からは、成木街道入口交差点までは登り坂はない。

黒沢2丁目交差点

峠から10分ほど下ると、左手に延喜式内社の虎柏(とらかしわ)神社石柱がある。左折すると鳥居があり、道の半分は参道となっている。社殿が見えず。諦める。江戸時代には諏訪明神社と称され、明治3年(1870)旧称の虎柏神社に改めている。バス停は諏訪神社となっており、紛らわしい。

虎柏神社石柱 虎柏神社鳥居 / 参道
[寄り道]青梅鉄道公園

虎柏神社石柱から10分ほですると、鉄道公園入口交差点がある。右折して西へ道なりに15分ほど進むと、昭和37年(1962年)開園の青梅鉄道公園(有料施設)がある。2120形は2100形の動輪直径1219mmを1245mmに変更した機関車。2100形シリーズはB6形と呼ばれ、貨物や勾配区間用として活躍、昭和30年(1955年)頃まで入換用に使われていた。2221号は、明治38年(1905年)英国ノースブリティッシュ社で製造された。流石に2120形牽引の列車に乗ったことはない。2120形のボイラーを流用したマヌ34形暖房車を連結した列車には、中央本線で乗車している。未だ電気機関車に暖房用の蒸気発生装置がなかったころのことである。画像は2005年4月に撮影したもの。

2120形2221

鉄道公園入口交差点まで戻り、南へ進む。すぐに成木街道入口交差点がある。