東海道53次 No.32 名鉄・本宿駅-(約15km)-愛知環状鉄道・中岡崎駅
2010年 1月 9日(土)08:45 曇りのち晴
[寄り道旧本宿(もとじゅく)駅舎1/3模型
名古屋鉄道・本宿駅から1号線を高架沿いに北東へ進むと、昭和9年(1934年)〜平成4年(1992年)に使用された旧本宿駅舎1/3模型がある。本宿駅は大正15年(1926年)開業、当初の駅舎は木造平屋建 / セメント瓦葺きであった。昭和9年(1934年)に建てられた蒲郡ホテル(現蒲郡プリンスホテル)の屋根に似せ、銅板葺きの塔楼を載せた駅舎に改装された。
旧本宿駅舎の1/3模型 [参考]蒲郡プリンスホテル
東海道との分岐点 古民家 法蔵寺・御草紙掛松
法蔵寺山門 勝徳寺山門 法蔵寺鐘楼門
本宿駅から1号線を南東へ進むと、10分ほどで東海道との分岐点がある。分岐を鋭角に北西へ進むと、すぐ左手に大宝元年(701年)創建と云われる出生寺が始まりの法蔵寺がある。嘉吉元年(1441年)徳川家の始祖・松平親氏が伽藍を建立、松平家の菩提寺とした。徳川家康が幼少の頃、住職・教翁上人に学んだ寺と云われている。入口左手に4代目となる御草紙掛松があり、手習いのおりに草紙を掛けたと云われている。周囲の石柵は、文化12年(1815年)旗本・木造俊往の寄進である。参道左手に、本堂が民家の様な慈光院がある。
法蔵寺本堂

旧東海道に戻り法蔵寺橋を渡ると、右手に不動院がある。建物は本宿中集会場で、塀際に地蔵など石仏 / 石塔 が並んでいる。

不動院
左手に本宿陣屋跡と代官屋敷の案内板がある。左折して小道を進むと突き当りの病院が本宿本陣跡、右折すると左手に文政10年(1827年)築の代官屋敷がある。
本宿陣屋跡と代官屋敷の案内板 代官屋敷
元禄11年(1698年)領地を武蔵国より三河国に移された旗本・柴田勝門が、知行所支配のため本宿村(現:岡崎市本宿)に陣屋を設けた。以後、明治維新まで続く。
古民家 本宿村道路本標 常夜燈
旧東海道に戻りを5分ほど進むと、右手に本宿村道路本標 / 火の見やぐらの下に寛政13年(1801年)造立の秋葉山常夜燈 と続く。
欣浄寺・十王堂 一里塚跡 楊珠院
古民家 宇津野龍碩邸跡 / 長屋門 1号線との合流点

東海道を進みすぐに左折すると、天正7年(1579年)創建の欣浄寺がある。本堂は建て替え中で、未だ土台しかできていない。境内右手に、東海道沿いにあったが昭和30年(1955年)に移築された十王堂がある。東海道を進むとすぐ左手に、十王堂跡の案内看板がある。右手に一里塚跡、左手に享保18年(1733年)創建の楊珠院と続く。5分ほどで宝暦年間に本宿村で開業した医者・宇津野龍碩邸跡と長屋門がある。すぐに本宿村出口で1号線と合流する。三角地帯に松2本 / 案内看板 / 道標がある。

古民家 愛宕神社 相馬稲荷神社
古民家 興円寺道標・地蔵 順念寺

しばらくするとY字路があり、1号線と別れ右へ進む。右手に見える名鉄の跨線橋を進むと、愛宕神社がある。東海道を5分ほど進むと右手に相馬稲荷神社、元禄14年(1701年)創建の興円寺への道標や地蔵と続く。興円寺は額田郡新四国37番札所になっている。道標を右折しても、名鉄の線路で分断されている。すぐ左手に順念寺がある。

東海道53次 37番 藤川宿
所在地:愛知県岡崎市
天保14年(1843年)資料
人口:1213人 家数:302 本陣:1 脇本陣:1 旅籠:36 問屋場:1
永證寺道標 古民家 御開運御身隠山石塔

順念寺から10分ほどで、明和2年(1765年)創建の永證寺への道標がある。額田郡新四国38番札所になっている。5分ほどすると御開運御身隠山と彫られた石塔がある。1号線とふたたび合流する。

東棒鼻跡 東棒鼻跡からの小道 常夜燈
曲手案内板 古民家 津島神社の鳥居

市場町交差点の先で、1号線と別れ左へ327号線を進む。左手に東棒鼻跡があり、ここから左にある小道を道なりに進む。327号線とふたたび合流、右手に常夜燈がある。左折すると右手に、藤川宿の曲手案内板がある。5分ほどすると右手に津島神社への道標がある。右折すると名鉄の線路越しに鳥居が見える。遮断されており、渡ることはできない。祭事などの際は通行ができるのか、踏切に使う資材が置かれている。

明星院 稱名寺 問屋場跡
藤川宿資料館 関山神社灯籠 / 東海道道標 伝誓寺
西棒鼻跡 十王堂 十王堂・閻魔堂

島神社への道標から5分ほどで左手に明星院、さらに5分ほどで左手に稱名寺がある。右手にある問屋場跡を過ぎると、右手の脇本陣跡に藤川宿資料館がある。すぐ右手に関山神社道標 / 灯籠2基 / 東海道道標がある。参道を進むと、名鉄の線路で分断されている。左手に伝誓寺、さらに5分ほどすると、右手に西棒鼻跡がある。すぐ左手に宝永7年(1710年)創建と云われる十王堂がある。東海道に面したところに閻魔堂、奥に本堂がある。

吉良道道標
阿弥陀寺 藤川の松並木

十王堂から5分ほどで藤川一里塚跡、さらに5分ほどでY字路に文化11年(1814年)造立の吉良道道標 / 案内看板 / 灯籠がある。右へ進み名鉄の線路を渡ると、藤川の松並木になる。藤川西交差点で1号線と合流する。岡町神馬崎交差点の左手に、貞享2年(1685年)創建の阿弥陀寺がある。

薬師寺 秋葉山常夜燈 西大平藩陣屋道標
西大平藩陣屋 稲荷神社 専光寺
大平一里塚 秋葉山常夜燈 / 祠 大平八幡宮

岡町神馬崎交差点の少し先で、東海道は左へ分岐する。しばらく進むと乙川に突き当る。かつては大平橋があり、東海道が続いていた。右折して1号線を左折、迂回して乙川を渡る。対岸に続く東海道を進むと1号線と交差、渡ると右手に薬師寺がある。境内の塀際に石仏・石塔が並んでいる。すぐ右手に文化13年(1816年)造立の秋葉山常夜燈がある。5分ほどすると西大平藩陣屋道標がある。右折すると、門と塀が復元された西大平藩陣屋(大岡越前守陣屋)跡がある。敷地内に稲荷神社がある。東海道を進むと、右手に大治2年(1127年)創建の専光寺がある。すぐ右手に大平一里塚 / 斜め向かいに昭和9年(1934年)造立の秋葉山常夜燈と祠がある。5分ほどすると右手に安永6年(1777年)に現在地へ移転した大平八幡宮がある。

法光寺 秋葉山常夜燈 冠木門

1号線と合流、すぐにインターチェンジの手前を右へ進む。インターチェンジを潜り、ふたたび1号線と合流する。岡崎インター西交差点の先から右方向へ、1号線に平行する道を進む。やがて道なりに1号線から離れて北西に進むと、右手に亨禄間(1528年〜1531年)創建の法光寺がある。5分ほどで右手に、文政13年(1830年)造立の秋葉山常夜燈がある。すぐ左手に岡崎宿の東の入口である冠木門と27曲案内がある。27曲は最初のうちは道標があり分かり易いが、途中から道標が無くなる。また消えた道もあり、分かり難い。商店などに置いてある“岡崎27曲ガイドマップ”が役たっている。

東海道53次 38番 岡崎宿
所在地:愛知県岡崎市
天保14年(1843年)資料
人口:6494人 家数:1565 本陣:3 脇本陣:3 旅籠:112 問屋場:1
27曲モニュメント 根石寺 法円寺
常夜燈 円頓寺 伝馬通りモニュメント(朝鮮通信使)
冠木門の先を右折する。若宮町2丁目交差点の北西側に27曲モニュメント / 案内看板があり、左折する。若宮町1丁目東交差点を過ぎると、右手に根石寺(旧根来観音堂)がある。すぐ右手に宝暦年間(1751年〜1763年)創建と云われる法円寺がある。両町2丁目交差点の次を右折する。右手にある両町公民館の前に、寛政2年(1790年)造立の壊れた秋葉山常夜燈が祠に入っている。左側面がガラスで状態が見える。突き当りを左折して、伝馬通りを西へ進む。伝馬町4丁目西交差点を過ぎると、右手に正保2年(1945年)創建の円頓寺がある。三河三十三観音札所になっている。伝馬交差点の南西側の備前屋で、おやつの和菓子を購入する。“岡崎27曲ガイドマップ”はここで手に入れている。伝馬通りには数多くの石のモニュメントが置かれている。
籠田惣門跡碑 白山神社 秋葉山常夜燈
古民家の門 白山神社 板屋稲荷神社 

伝馬通り1丁目交差点を左折、次の十字路を右折する。右手に岡崎信用金庫資料館がある。中央分離帯のある通りを右折して北へ進む。分離帯に籠田惣門跡碑がある。東海道は伝馬通りを横断、籠田公園の中を通っていた。籠田公園の北側の連尺通りを西へ進む。実際には、籠田公園の西側を通過している。本町1丁目交差点を越え、最初の小道を右折する。突き当りを左折して西へ進む。材木町1丁目交差点から2本目を右折する。突き当りを左折して西へ進む。柿田橋の手前を左折して、伊賀川沿いに南へ進むと、左手に白山神社がある。参道を東に進んで境内を出ると、天保4年(1833年)造立の秋葉山常夜燈がある。伊賀川沿いに南へ進み次の三清橋を右折して渡り、2本目を左折する。さらに東海道は西側の道へ曲がるが、道は消滅している。次の道を右折、すぐに左折する。これで西側の道になる。最初の角を右折して、さらに左折して南へ進む。1号線は直進して渡ることができない。1号線を右折して八帖交差点の歩道橋から迂回する。東海道を南へ進むと、左手に白山神社がある。さらに進み、中岡崎町交差点に出れる道を右折する。右折しないで直進すると、左手に文化2年(1805年)創建の板屋稲荷神社がある。248号線を越えると、左手に愛知環状鉄道・中岡崎駅がある。南側には名鉄・岡崎公園駅がある。