東海道53次 No.24 掛川駅-(約12km)-袋井駅
2009年 9月26日(土) 晴
清水銀行掛川支店 円満寺山門(掛川城蕗の門 円満寺本堂
徳雲寺 徳雲寺揚柳観音 徳雲寺石仏

掛川駅から北へ、連雀西の交差点を左折して東海道の商店街を進む。中町交差点の北東側に、白壁・黒瓦葺きの清水銀行掛川支店がある。5分ほどで右手に円満寺がある。山門は掛川城蕗の門を移築したものである。5ほどで左手に徳雲寺、境内に入ると左手に揚柳観音がある。境内社の鳥居は地震により中央部分が落ち、徳雲寺本堂は屋根が修理中であった。

常夜燈 東光寺本堂 成田山不動堂
東海道は北西に進路を変える。右手に常夜燈、すぐに東光寺がある。境内に成田山不動堂がある。東海道を進み十字路を右折すると、右手に平将門十九首塚がある。天慶3年(940年)に平将門以下19人の首を埋めたところと云われている。東光寺墓地と隣接した公園になっている。東光寺境内からも行ける。十九首は地名にもなっている。 
平将門十九首塚
民家  芭蕉天満宮 地蔵
二瀬川交差点を左折して1号線を西へ、大池橋を越えて変形十字路を左折して南西へ進む。直進すると1号線、北西方向に右折すると秋葉山道になる。ここから秋葉山までは、九里半の行程となる。しばらくすると左手に芭蕉天満宮、境内右手に地蔵がある。
白山神社 宋心寺 津島神社
蓮祐寺 大池一里塚跡&道標 高松神社

天竜浜名湖鉄道を潜ると、左手に西掛川駅がある。右手に白山神社、5分ほどで右手に宋心寺がある。さらに10分ほどで右手に津島神社がある。すぐに交差点の左手南西側に蓮祐寺、大池一里塚跡道標と続く。1号線バイパス高架前の手前右手に高松神社がある。

地蔵 善光寺 仲道寺
1号線を潜りT字路を左折、さらに右折して253号線を進む。東名高速道路を潜り、橋を渡る。右手に善光寺と仲道寺、入口に地蔵がある。階段を登り左手が善光寺、右手が仲道寺になる。
松並木(岡津〜原川) 道標 金西寺
間の宿・原川の案内板 原野谷川 名栗の立場

岡津・原川間の松並木を進むと、5分ほどで右手に道標がある。正面に従是北和田岡村と彫られている。松並木が終わると左手に金西寺、間の宿・原川の案内板がある。原川地下横断歩道で1号線の南側に出て、原野谷川を同心橋で渡る。同心橋を渡ってすぐ左へ下りると、名栗の立場がある。ここから東海道どまんなか・袋井市になる。1号線沿いのコンビニで食糧を購入、名栗の立場で昼食を摂る。

松並木(名栗〜久津部) 富士浅間宮大鳥居 妙日寺
久津部くずべ一里塚跡  油山道標

名栗・久津部間の松並木を進むと、右手に富士浅間宮大鳥居がある。さらに10分ほどで左手に正慶元年(1332年)創建の妙日寺、日蓮の先祖や両親の墓がある。5分ほどで左手に久津部一里塚跡の案内板、さらに5分ほどの右手に油山寺道標がある。

秋葉山常夜燈 新屋の秋葉山常夜燈 袋井宿道標と案内板
東海道どまんなか茶屋 東本陣跡 袋井宿場公園

右手に秋葉山常夜燈がある。413号線に合流、新屋交差点を左折してすぐに右折する。右手に木造の新屋秋葉山常夜燈、後ろに小さな祠がある。袋井市役所前の十字路を左折する。袋井市役所南交差点を右折して川沿いの道を進むと、左手に袋井宿道標と案内板がある。ここが袋井宿の東の入口になる。袋井市役所南交差点を斜めに進むと、東海道どまんなか茶屋(無料休憩所・土産販売)があり休憩する。袋井宿は東海道53次の東からも西からも中間、27番目の宿場となる。5分ほどの右手に東本陣跡がある。静橋北交差点の南東側に袋井宿場公園があり、左折して南へ進むとJR東海道本線・袋井駅に至る。

[寄り道]遠州三山&秋葉神社
遠州三山(えんしゅうさんざん)は静岡県袋井市にある、萬松山可睡斎 / 医王山油山寺 / 法多山尊永寺 の旧遠江国の三古刹。
可睡斎本堂 秋葉三尺坊 絵馬
JR東海道本線・袋井駅から北へ進み、1号線を越える。東名高速道路を潜る手前、Y字路の交差点右方向へ進むと応永14年(1407年)創建の可睡斎(かすいさい)がある。袋井駅から徒歩で約60分の行程である。袋井駅前からバスを利用、約10分の可睡バス停から約5分。徳川家康の面前で居眠りをした老和尚・等膳に、「睡る可し」と言ったことが可睡斎の由来と云われている。明治6年(1873年)神仏分離に伴い秋葉山から三尺坊大権現が遷座され、火防災除の寺にもなっている。
南東側に可睡ゆりの園(有料施設)がある。
可睡ゆりの園
[参考]秋葉神社(上社)
秋葉神社上社鳥居 秋葉神社西の神門 秋葉神社上社社殿

浜松市天竜区春野町に位置する標高866mの秋葉山に、和銅2年(709年)創建と云われる秋葉神社がある。秋葉山はそれ以前より山岳信仰の山とされていた。火防(ひぶせ)の神で、全国の秋葉神社の総本宮。江戸時代には火防の神として秋葉信仰は全国的な盛り上がり、各地に秋葉講が結成された。秋葉山へ向かう秋葉街道は参詣者の往来で賑わった。明治6年(1873年)神仏分離に伴い、三尺坊大権現は可睡斎に遷座される。
昭和18年(1943年)山麓から起こった山火事で、天保2年(1831年)建立の神門を除き焼失する。戦中戦後は再建も容易ではなく、山麓に下社を造営した。昭和61年(1986年)山頂に社殿が再建され、再興を果たした。西の神門は平成17年(2005年)鎮座1300年記念事業で建立されたもの。
最寄り駅は遠州鉄道・西鹿島駅、バスに乗り換え秋葉神社(下社)前バス停で下車する。古くからの参道を1時間半ほど登ると、明治13年(1880年)創建された秋葉寺
(しゅうようじ)がある。さらに30ほどすると、山頂の秋葉神社(上社)に着く。秋葉神社(下社)から比高差約750mほどの参道である。山頂に至る林道があるが、遠州鉄道・西鹿島駅からタクシーを利用すると片道7000円程掛る。年末年始には、上社まで臨時バスが運行されている。訪れた2016年元旦は、往復2便が運行されていた。乗車した2便目の往路は上社に着くまで貸し借り状態で、所要時間は1時間と遠い。
和銅2年(709年)創建の古社で全国の秋葉神社の総本宮であるが、歴史を感じられる建造物もなく期待外れであった。昭和18年(1943年)火防の神が、焼失してしまうと洒落にもならない。

道標 油山寺山門(掛川城大手三の門) 油山寺宝生殿
油山寺三重塔 油山寺薬師堂 書院
可睡斎の北東方向に、大宝元年(701年)創建と云われる油山寺(ゆさんじ)がある。可睡斎と油山寺間には幾通りの散策路がある。山門を出て左折、可睡ゆり園の西側を北へ進む。道標が整備されており、道に迷うことはない。油山寺と法多山の道標に突き当り、左折して北へ進むと油山寺に至る。可睡斎から約45分ほどの行程である。油山寺の山門は、万冶2年(1659年)井伊直好が建立した掛川城大手三の門(重文)を移築したものである。境内の左手を進むと、桃山期の三重塔(重文) / 薬師堂 / 書院 がある。三重塔は建久元年(1190年)源頼朝が寄進したもの。薬師堂は建久元年(1190年)源頼朝が寄進、元文3年(1738年)再建寄進されたと云われている。書院は元禄12年(1699年)建立の遠江国・横須賀城書院を移築したものである。安政6年(1859年)遠州横須賀城主・西尾忠受が寄進、江戸初期の書院として優れた技工と地方色豊かな建築物と云われている。昭和54年(1979年)往時の姿に復元された。
帰路のバスを確認すると、午前中の運行のみとなっていた。南へ進み油山寺と法多山の道標を直進すると、右手に津島神社がある。東名高速道路を潜り、1号線を地下道で越える。東海道には油山寺から約60分、さらにJR東海道本線・袋井駅まで約60分掛かる。油山寺から法多山は、約120分の行程になる。
津島神社
尊永寺仁王門 尊永寺本殿 絵馬

JR東海道本線・袋井駅から西へ4kmほどのところに、神亀2年(725年)創建されたと云われる法多山(はったさん)尊永寺(そんえいじ)がある。寺号の「尊永寺」より山号の「法多山」で呼ばれ、厄除け観音として知られている。室町時代建立の仁王門(重文)は、入母屋造 / ?(こけら)葺きの楼門。 袋井駅からバスが運行されているが、1月1日〜5日は臨時便直通バスが多数運行される。普段は15分ほどであるが、乗車した1月4日は、渋滞で45分掛っている。最寄駅のJR・東海道線愛野駅からは徒歩20分ほどで、正月は歩いた方が早く着く様である。長い参道 / 長い石段 を初詣客が黙々と歩く。