東海道53次 No.16 興津駅-(約4km)-清水駅
2009年 5月23日(土) 晴
龍興寺 理源寺 清見寺
蒲原駅-(約4km)-由比駅を巡り、由比駅から興津駅まで東海道本線を列車で移動する。興津駅から南へ進み、東海道を西へ進む。右手に龍興寺、理源寺と続く。右手の東海道本線を越える丘に、白雉年間(650年〜654年)創建と云われる清見寺(せいけんじ)がある。寺の境内を東海道本線の線路が横切っている。今川家の人質であった松平竹千代(徳川家康)が、勉強していた寺として知られている。駐車場の右側に“清見関跡碑”がある。清見(きよみ)タンゴールは興津果樹試験場でつくられた品種である。清見(きよみ)は清見寺(せいけんじ)ではなく、近くにある清見潟(きよみがた)から名付けられている。タンゴールは、タンジェリン(tangerine)の“tang”とオレンジ(orange)の“or”を組み合わせている。
坐漁荘 延命地蔵堂 東光寺
松原観音堂 細井の松原 無縁さんの碑

左手に最後の元老と云われる西園寺公望(さいおんじ きんもち)の別邸“座魚荘”がある。“座魚荘”は西園寺公望が晩年(1919年)に建てた別荘で、明治村に移築されている。ここの建物は、図面をもとに復元したものである。自由に見学でき、ボランティアの方が親切に説明してくれる。座魚荘でぜんざいとアイスコーヒーを摂る。東海道は東海道本線に突き当たり、道なりに進む。細い道を南へ、さらに西へ進み東海道本線を踏切で渡る。合流する道の右手に、延命地蔵堂と秋葉常夜灯がある。右手に天文年間(1532年〜1554年)創建の東光寺がある。さらに右手に松原観音堂がある。国道1号線と分岐するところに、松が1本と無縁さんの碑がある。ここを右に進むと、細井の松原跡である。江戸時代は 全長約360mに206本の松があったと云われている。太平洋戦争のときに燃料にするため伐採されるが、そのとき人骨が出土した。東海道で亡くなった旅人を埋葬したと推察され、寺に葬られている。カラーレンガで舗装した道を通り、しばらくして左折すると清水駅に至る。