ラ・マンチャの風車
7基の風車 / 要塞跡(ツアーバス車窓)
ラ・マンチャはスペインの中部にあり、ドン・キホーテの舞台となったことで世界的に知られた。風車はドン・キホーテが巨人と間違えて、馬に乗り槍を持って突進した。
ラ・マンチャの語源は、アラビア語の
manxa(乾いた土地)に由来する。
風車は1516年にスペイン王となったカルロス1世によって、穀物を挽くために建設された。
往時は数多くの風車があったが、現在はその役目を終えて観光用として残されている。10基以上の風車が残されているところは、コンスエグラ(11基)と、カンポ・デ・クリプターナ(10基)だけになっている。訪れたのはコンスエグラで、南北に延びる標高800mのカルデリコの丘の尾根沿にある風車群(7基)である。
北側から7番目(最南端)の風車
北側から南方向
南側から北方向
カルデリコの丘から望むコンスエグラの村
風車は16世紀からの構造と機構になっている。屋根から斜めに延びる棒は、風車を屋根ごと回転して風上に向けるためのもの。
風車と城塞跡
城塞跡
城塞は、8世紀にアフリカから渡ってきたイスラム教徒のムーア人によって築かれたのが始まり。12世紀に聖ヨハネ騎士団によって増改築されたが、19世紀の初めのナポレオン政権とのスペイン独立戦争で破壊された。
荒廃した外観が歴史を感じさせるが、修復された内部は見学が可能である。