ヴィースの巡礼教会
ヴィースの巡礼教会はドイツ連邦共和国南部のバイエルン州のヴィースにあり、フュッセンから北西25km余のところに位置している。
1738年に農婦がシュタインガーデン修道院の修道士が彫った「鞭打たれるキリストの木像」を貰い受けたことから始まる。または8年前に彫られたが放置されていた木像を、農婦が修道院から貰い受けた。または購入したなどの伝承が残っている。
西暦30年4月7日、キリストはエルサレム城外のゴルゴタの丘で磔刑にされる。新約聖書にゴルゴダの丘に登る前に39回の鞭打ちの描写がある。
1738年6月14日「鞭打たれるキリストの木像」の額に水滴がつき、涙の様に流れるのに農婦は気が付いた。「鞭打たれるキリストの木像」が涙を流したとの噂は「ヴィースの涙の奇跡」として広まり、巡礼者が農家に集まる様になった。
1740年に牧草地にあった小さな礼拝堂に移したが、巡礼者は増える一方であった。シュタインガーデン修道院は浄財を募るなどして建設資金を捻出、1745年から1754年に掛けて教会が建てられた。最終的に完成したのは1757年であった。
牧場に建つ質素な教会だが、ロココ様式の内部の装飾はヨーロッパ随一と云われている。1983年にユネスコの世界遺産に登録された。
2015年9月から使用していたカメラが故障する。白っぽくコントラストがなく、ピントも甘い。