日光街道21次 No.06 古河駅-(約10km)-間々田駅
2013年12月16日(月)09:30 晴
金刀比羅宮 道標 神宮寺
JR古河駅から西へ進む。5分ほどの突き当りを右折して、旧日光街道(261号線)を北へ進む。すぐ左手に金刀比羅宮がある。文化11年(1814年)建立の社殿は平成18年(2006年)に焼失、平成19年(2007年)に再建された。すぐ左手に道標があり、旧日光街道は交差点を左折する。すぐ右手に神宮寺がある。鎌倉に創建され、文安3年(1446年)初代古河公方・足利成氏に従って古河に移転したと云われている。江戸時代の古河城・観音寺曲輪になった場所にある雀神社の別当寺で、隣接していたと云われている。江戸時代初期、城が拡張された際に現在地に移転した。
古河提灯竿もみまつり発祥の地 正麟寺 本成寺
すぐの十字路を右折して、横山町・よこまち柳通りを北に進む。すぐ左手に、古河提灯竿もみまつり発祥の地がある。提灯竿もみまつりは、江戸時代は古河藩領であった野木神社に伝わる神事“七郷(しちごう)めぐり”に付随した行事。5分ほどすると、左手に正麟寺 / 本成寺 と続く。正麟寺は、古河城主・小笠原秀政により天正18年(1590年)から慶長6年(1601年)の創建と云われている。創建時は同じ古河城下の石町北浦四つ谷にあったが、のちに現在地に移転した。現在の本堂は昭和8年(1933年)の再建されたもの。本成寺は正和3年(1314年)鎌倉に創建される。天文年間(1532年〜1555年)下総国猿島郡伏木村(現茨城県境町森戸)に移転、さらに慶長7年(1602年)古河城下北端の現在地に移転したと云われている。

日光街道21次 10番 野木(のぎ)宿
栃木県下都賀郡野木町
天保14年(1843年)宿村大概帳
人口:527 家数:126 本陣:1 脇本陣:1 旅籠:25 問屋場:4

古河藩が管理していた古河三宿(中田 / 古河 / 野木)の一つ。街道に沿って本野木と新野木と二つの集落があったが、慶弔年間(1596年〜1615年)に併せて野木宿と指定された。隣接する宿場と比較すると小さな宿場。

本成寺からすぐに261号と合流する。さらに10分ほどすると、左手に野木神社の鳥居がある。鳥居から社殿まで、5分ほどの長い参道を進む。仁徳天皇の時代に創建されたと云われている、この地方で最も古い由緒ある神社の一つ。延暦年間(782年〜806年)坂上田村麻呂が蝦夷征伐からの帰途、現在地に社殿を造営したと云われている。源頼朝によって七つの村(七郷)が野木神社の神領として定められ、野木神社の末社が七つの村に誕生した。現在の社殿は、文正2年(1819年)古河藩主・土井利厚により再建されたもの。
野木神社
満願寺 浄明寺 道標

野木神社の鳥居からすぐに4号線と合流する。5分ほどすると、左手に満願寺 / 左手に浄明寺 と続く。5分ほどすると、左手に野木宿道標案内板と「是より大平山道」道標がある。大平山道は、例幣使街道・栃木宿に至る道。

観音堂 十九夜供養塔 地蔵
「是より大平山道」道標からすぐの左手に観音堂 / 境内右手に十九夜(じゅうくや)供養塔 / 地蔵 がある。観音堂は昭和53年(1978年)に再建されたもの。十九夜塔は、十九夜講中供養の記念として造立されたもの。本尊の如意輪観音が刻まれている塔が多いが、江戸時代後期になると文字だけが彫られる様にもなった。十九夜講は子安講(こやすこう)とも言われ、旧暦十九日の夜に勤行が行われる。主に安産を祈願する女性の信仰。勤行が終わると楽しく飲食し雑談、女性の娯楽の一つであった。
愛宕神社 法音寺 友沼八幡宮

観音堂から30分ほどすると、右手に愛宕神社がある。5分ほどの交差点の手前左手に法音寺 / 交差点を渡った右手に友沼八幡宮 がある。法音寺山門に、拝観料(入山料)200円の張り紙がある。

友沼八幡宮から10分ほどすると、左手に馬頭観音/ 左手の鳥居の奥に石祠が2基(左は稲荷社) / 左手に若宮八幡宮 と続く。若宮八幡宮境内左手に、宝永6年(1709年)造立の大日如来 / 石仏石塔群がある。

馬頭観音
若宮八幡宮 大日如来 石仏石塔群
若宮八幡宮から5分ほどすると、左手に十九夜塔がある。
十九夜塔
日光街道21次 11番 間々田(ままだ)宿
栃木県小山市間々田
天保14年(1843年)宿村大概帳
人口:947 家数:175 本陣:1 脇本陣:1 旅籠:50

元和4年(1618年)に宿駅に指定された。宿駅の管理は、寛永10年(1633年)以降は古河藩 / 正徳2年(1712年)以降は幕府 / 安永3年(1774年)以降は宇都宮藩が担った。南(江戸)側から下町 / 中町 / 上町 / 土手向町 より構成され、本陣・脇本陣は中町にあった。日本橋と日光のどちらからも11番目の宿で18里、日光街道の中間点に当たる。芭蕉は2日目の宿をここでとった。

十九夜塔から10分ほどすると、右手に佛光寺がある。5分ほどの間々田駅入口交差点を右折すると、突き当りにJR間々田駅がある。
佛光寺