中山道69次 No.22 上松駅-(約9km)-倉本駅
2012年 5月25日(金)09:40 曇り
上松駅 諏訪神社 臨川寺 津島神社 小野の滝 倉本駅
稲荷社 大乗妙典塔 歌碑
尾張藩上松材木役所御陣屋跡 諏訪神社 五社神社
上松駅から東へ、広小路交差点を右折して旧中山道を南へ進む。広小路交差点の左手に稲荷社がある。すぐの下町バス停から左へ坂道を上り、すぐ階段を上る。右折して車道を進むと、すぐ左手に大乗妙典塔 / 左手に茂吉の歌碑 / 左手に尾張藩上松材木役所御陣屋跡 / 左手に諏訪神社と続く。尾張藩は木曽5木の無断伐採を取締るため、上松の原野に広さ3,500坪の役所を作った。周囲を高土手や丸太で囲い、大砲まで備えていた。諏訪神社の社殿は、学校のグランドの先にある。境内にある天明年間(1781年〜1788年)創建の五社神社は、上松材木役所の中庭にあったもの。
庚申塔 石塔群
諏訪神社から5分ほどすると、左手に庚申塔がある。道なりに10分ほど進むと、左手に15基を超える、墓石が混じる石塔群がある。すぐ右手に当時の旅籠・民宿たせや / 道を挟み、当時の茶屋・民宿越前屋がある。
手前:たせや / 奥:越前屋 越前屋
[寄り道]寝覚の床
臨川寺山門 臨川寺本堂 弁才天堂
浦島太郎旧縁趾
芭蕉句碑 寝覚の床(臨川寺眺望)
↑画像
JR中央本線・倉本駅→上松駅、上松駅手前の車窓。右手奥が寝覚の床。

画像→
2000年 7月撮影の寝覚の床。
民宿たせやと民宿越前屋の間を下ると、19号線と交差する。直進すると、突き当りに臨川寺(有料施設)がある。旧中山道から5分ほどのところである。山門を潜ると、左手に芭蕉句碑「ひる顔にひる寝せふもの床の山」 / 左手に正徳2年(1712年)建立の弁才天堂 / 右手に本堂がある。突き当りの眼下に、景勝地・寝覚の床(ねざめのとこ)が見える。残念なことに、中央本線の架線やケーブルが邪魔をしている。画像は邪魔物を修正しています。寝覚の床は、木曽川の侵食でできた白い花崗岩が連なる景観。かつては急流で、水底で侵食され続けていた。昭和43年(1968年)に運転を開始した木曽ダムにより水位が下がり、花崗岩は水面上に出る様になる。水の色はエメラルドグリーンである。浦島太郎が竜宮城から帰ってきた後の伝説がある。竜宮城から戻った浦島太郎は、放浪の末この地に住みついた。ある日竜宮城から持ち帰った玉手箱を開けると、白髪の翁になってしまった。びっくりして目を覚ましたと云うことで、この地を“寝覚“と呼ぶようになったと云われている。
桂の大木 津島神社 不明の石塔 / 不明の石塔 / 題目塔
不明の石塔 / 題目塔 石畳 石仏と不明の石塔
旧中山道まで戻り、右折して南へ進む。すぐ左手の桂の大木下に、合祀牛頭天王の額が掛かる津島神社と不明の石塔 / 不明の石塔 / 題目塔(南無阿弥陀仏)が並んでいる。すぐの寝覚簡易郵便局から左へ進むと、すぐ左手に不明の石塔 / 題目塔(南無阿弥陀仏)が並んでいる。さらにすぐ石畳の坂を下ると、すぐ左手に石仏 / 不明の石塔が並んでいる。
不明の石仏 民家の庭先からの旧中山道 地蔵
不明の石塔
常夜燈 小野の滝

石畳を下ると車道と合流、左へ進む。滑川に架かる滑川橋を渡ると、すぐ左手に不明の石仏がある。滑川沿いの坂から、JR中央本線沿いを下る。下り切ったところで右折して、JR中央本線を潜る。旧中山道はすぐに左へ進むが、民家の庭先を通る。道なりに坂を下ると、小野の滝バス停がある。石畳を下ってから15分ほどである。小野の滝交差点を左折して19号線を進むと、民家の庭先を通る旧中山道と合流する。すぐ左手に地蔵の祠 / 不明の石塔 / 文政4年(1821年)造立の常夜燈 / 奥に木曽八景の高さ9mの小野の滝がある。常夜燈には不動明王と牛頭天王が彫られている。

小野の滝から10分ほどすると、左の坂道を進む。すぐ右手に萩原一里塚跡 / 左手に廿三夜塔と題目塔らしき石塔と続く。
萩原一里塚跡 廿三夜塔 / 題目塔
のどかな道

廿三夜塔 / 題目塔からすぐ左手に、木曽古道道標がある。木曽古道は宮戸集落で旧中山道に合流する。すぐ左の坂道を進み、左折してJR中央本線を潜る。右折して線路沿いを10分ほどすると、宮戸集落で木曽古道と合流する。5分ほどすると、土の坂道になる。土道〜草道と5分ほどのどかな道を進む。

神明神社の鳥居 不明の石塔 木製吊り橋

のどかな草道を下ると、すぐに右折してJR中央本線を潜ると19号線に合流する。すぐに19号線より判れ左へ進むと、左手にJR中央本線で分断された神明神社の鳥居がある。すぐの立町交差点で19号線と交差、越えるとすぐ左手に不明の石塔がある。5分ほど道なりに進むと、右手に木曽川に架かる木製吊り橋がある。

木製吊り橋から5分ほどすると、19号線と合流する。旧中山道は19号線の途中から左へ入っていたが、線路で分断されている。19号線との合流から5分ほどすると、左手に倉本駅が見えてくる。上りホーム側に、倉本駅開設記念碑がある。倉本駅は大正3年(1914年)立町信号所として開設、昭和23年(1948年)駅に昇格する。
倉本駅開設記念碑