中山道69次 No.21 原野駅-(約14km)-上松駅
2012年 5月24日(木) 09:00 晴
原野駅 中山道中間地点   手習天神 福島関所跡 木曽福島駅 御嶽山遥拝所 十王橋 上松駅
石塔群 六地蔵 / 石塔群
中山道中間地点案内板 中山道中間地点案内板石柱 水神
JR原野駅から南東へ、すぐの突き当りを右折して旧中山道を南西へ進む。すぐ左手に、庚申塔 / 不明の石塔 / 宝永4年(1707年)造立の青面金剛 / 庚申塔 / 庚申塔 / 後ろ側に不明の石塔 が並んでいる。さらにすぐ左手に、六地蔵や地蔵の祠 / 20基を超える石塔群がある。背後の丘は墓地になっている。5分ほどすると、左手に中山道中間地点案内板 / 中山道中間地点石柱 / 水神が並んでいる。江戸・京都双方から67里38町(約268km)の地点。
分岐 道祖神
 
草道 小さな鉄橋
中山道中間地点から5分ほどすると道標があり、右へ小道を進む。すぐ左手に社と道祖神がある。すぐ左手に道標があり、坂を下る。草道から正沢川沿いに進む。前方に見えてくる小さな鉄橋を渡る。道標から小さな鉄橋まで、5分ほどの距離である。
町並み 石塔群 薬師堂
手習天神 聖徳太子 石塔群
小さな鉄橋を渡り、右折して正沢川沿いの草道を進む。すぐの十字路を直進する。ゆるい坂道を上ると、19号線から分岐する道と合流する。5分ほどすると栗本集落に入る。道なりに進むとすぐ左手に、石塔群 / 薬師堂 / 手習天神 / 左手小道に石塔群と続く。石塔群は、庚申塔 / 不明の石塔 / 廿三夜塔 / 不明石塔 / 題目塔(南無阿弥陀仏) と並んでいる。薬師堂は平成8年(1996年)に再建されたもの。手習天神は、木曽義仲を養育した中原兼遠が勧進したもの。社殿右手に聖徳太子碑がある。左手小道の石塔群は、南無阿弥陀仏供養塔・西国三十三所観音供養塔 / 題目塔(南無阿弥陀仏) / 西国巡礼三拾三所観音供養塔 / 享保19年(1734年)造立の西国巡礼三拾三所供養塔 / 享和2年(1802年)造立の題目塔(南無阿弥陀仏) / 西国三十三所観音供養塔 / 南無阿弥陀仏・秩父三十四所供養塔 / 不明の石塔 と並んでいる。
Y字路 下り終えた草道 分岐
大日如来 / 経塚 左:福島トンネル 厳島神社鳥居

手習天神から5分ほどするとY字路があり、左へ進む。旧中山道は右へ下るが、道は途切れている。すぐの上田口交差点で19号線と合流する。JR中央本線を越えると途切れている旧中山道と交差、右折して草道を下る。直進して坂を登るとすぐに19号線と合流する。手習天神からここまで15分ほどの距離である。19号線を10分ほど進むと、「木曽警察署→」案内看板がある。左手に、元禄15年(1702年)造立の大日如来 / 元禄14年(1701年)造立の経塚が並んでいる。右へ坂を下ると、右手に木曽警察署がある。5分ほどすると19号線に合流、前方に福島トンネルが見えてくる。トンネルを潜らず右へ進むと、すぐ左手に厳島神社の鳥居がある。

中山道69次 37番 福島(ふくしま)宿
所在地:長野県木曽郡木曽町福島
天保14年(1843年)中山道宿村大概帳
人口:972人 家数:158 本陣:1 脇本陣:1 旅籠:14

木曽11宿の政治 / 経済 / 文化の中心地で、木曽代官所や福島関所が置かれていた。関所は宿場の北入口にあり、木曽川断崖と左手が山の取締に良いところに設置されていた。木曽檜と日本三大馬市でも有名であった。

関所門モニュメント
町並み 福島関所跡
祠の石仏 祠の石仏 祠の石仏
祠の石仏 祠の石仏
厳島神社の鳥居からすぐに、道幅いっぱいの関所門モニュメントがある。門を潜りゆるい坂道を下り、すぐ左手に道標があり細い小道を登る。さらに小道を登ると、箱根 / 碓氷 / 新居とともに天下の4大関所と称された福島関所跡がある。当時は木曽川に臨む断崖に建てられたが、明治2年(1869年)廃止取り壊された。東門を入ると番所跡 / 中央付近北側の一段低いところに関所水が湧き出ている。西門の左手に、関所建物が復元された資料館がある。西門を潜り右手の階段を下ると、左手に祠の石仏を見ながら下る。下り切ったところに、社と不明の石柱がある。
不明の石柱
木曽路文化ギャラリー 白木本陣跡 喜又橋
高札場 町並み 井戸
古民家の人形 木曽福島駅前 御嶽神社
 

宿場通りを進むと、すぐ左手に木曽路文化ギャラリーがある。さらに支所前交差点を左折すると、突当りの木曽福島町役場に白木本陣跡がある。支所前交差点を右折して木曽川に架かる大手橋を渡ると、突当りに山村代官下屋敷跡がある。支所前交差点を直進、5分ほどすると道標があり、横宿通り小路を進む。すぐ右手に、清水の湧き出た小川に架けられていた木橋を復元した喜又橋がある。町の山林確保に尽力した喜又を偲び名付けられた。坂を登る途中の右手に、2/3で縮小復元された高札場がある。掲げてある高札は、天保9年(1837年)に掲げられていたものを再現したもの。坂を上り切った右手に上の段休憩場があり、左折して上の段通りを進む。道なりに坂を下ると、突き当りに深さ6.5mの江戸時代に掘られた古い井戸がある。右折してすぐに八澤川に架かる中八澤川橋を渡り、さらに右折する。5分ほどすると道標があり、左へ坂を登ると左手にJR木曽福島駅がある。JR木曽福島駅と御嶽神社に挟まれたところに小公園があり、昼食を摂る。

一里塚跡 石塔群
旧中山道は左へ御嶽神社沿いの小道を道なりに進む。すぐの突き当りに木曽町役場があり、建物沿いに右へ進む。分岐があり、左の小道を道なりに進む。木曽町役場から5分ほどのすると、塩淵の由来看板がある。背中に塩を積んできた馬が木曽川の渕に転落、塩をまいてしまったことが由来していると云われている。すぐ左手に一里塚跡 / 左手の丘に石塔群がある。不明の記念碑 / 不明の石仏 / 勢至菩薩 / 廿三夜塔 / 塩淵開発記念碑が並んでいる。5分ほどすると道標があり直進、461号線を左折する。すぐに道標があり、左の坂道を進む。5分ほどすると、右手に道祖神と不明の石仏がある。
道祖神 / 不明の石仏
道祖神と不明の石仏からすぐに道標があり、右へ進む。すぐに車道と合流、さらに左へ進み19号線高架下を潜る。旧中山道はこの辺りから左手の山に入り、19号線の元橋交差点に通じていた。道は途切れている。すぐ前方に明治43年(1910年)開通した総延長166.37mの旧鉄道トンネルがある。以前は迂回路として使用されていたが、入口に落石注意看板がある。
旧鉄道トンネル
 
関所門モニュメント 御嶽山遥拝所 
鉄道トンネルの手前を右折する。すぐに19号線と合流、右手に関所門モニュメントがある。10分ほどすると、元橋交差点がある。その先を左折、中央本線を潜り右折する。10分ほどすると、右手に御嶽山遥拝所がある。文政4年(1821年)再建の鳥居 / 常夜燈 / 神号碑がある。神号碑には、三笠山神社 / 御嶽神社 / 八海神社と彫られている。木々が生い茂り、御嶽山を仰ぐことはできない。
町並み JR中央本線沿いの草道 馬頭観音堂
御嶽山遥拝所から10分ほどすると、道標があり右折する。ガードを潜ると、19号線に合流する。すぐに左へ小道を登る。すぐの突当りを直進、JR中央本線沿いの草道を進む。5分ほどすると前方に馬頭観音堂があり、手前を右折する。すぐ左手に沓掛一里塚跡がある。
沓掛一里塚跡
沓掛一里塚からすぐに19号線と合流する。5分ほどすると、右手に木曽川に架かる赤いアーチ橋が見えてくる。桟バス停辺りに旧中山道最大の難所、木曽の桟があった。川を渡るための橋ではなく、断崖に沿って作られた道。応永7年(1400年)木曽川沿いに丸太柱と板を並べて架けたのが始まりで、その後消失する。慶安元年(1648年)尾張藩が中央部を木橋とした延長102mの石垣を築き、寛保元年(1741年)木橋の部分を石垣に改修した。昭和30年代の19号線拡張工事で、石垣の殆どがコンクリート壁に埋め込まれる。赤いアーチ橋の反対側、19号線の左手に歌碑がある。
歌碑
旧中山道は新茶屋橋の手前から山側に入っていたが、道は途切れている。19号線を横断して十王橋交差点に通じていた。交通量が多い19号線は、しばらくすると歩道がなくなる。危険なため、対岸を迂回する。赤いアーチ橋を渡ると、すぐ左手に対岸の旧中山道から移設した馬頭観音がある。
対岸からの19号線側 馬頭観音
馬頭観音左手の山道を登ると、車道に出る。殺風景な道を30分ほど進むと。鬼淵橋を渡る。北側の朽ちかけた鉄橋は、木曽森林鉄道の鬼淵鉄橋。現存する国産最古のトラス鉄橋と云われている。大正3年(1941年)〜昭和50年(1975年)森林鉄道の鉄橋として使用された。上松町のマンホールは、森林鉄道をモチーフにしたもの。
鬼淵橋 / 鬼淵鉄橋 上松町マンホール
鬼淵橋を渡り、道なりに東へ進む。5分ほどすると、JR中央本線を潜る。道なりに東へ進むと、すぐに十王橋交差点に出る。十王沢川に架かる復興橋と東側の十王橋の三角地帯に石仏群がある。旧中山道は、十王橋を渡る。
石仏群

中山道69次 38番 上松(あげまつ)宿
所在地:長野県木曽郡上松町
天保14年(1843年)中山道宿村大概帳
人口:2482人 家数:362 本陣:1 脇本陣:1 旅籠:35

古くから木曽五木の産地で、江戸時代に尾張藩は材木役所を設置していた。「ひのき一本首ひとつ」と云われるほど、厳しい伐採の管理を行っていた。現在も町面積の約94%が森林となっている。宿場は北口の十王橋から、上町 / 本町 / 仲町 / 下町で構成されていた。戦後度重なる大火で焼失、火災を免れた上町に古い町並みが残る。
町並み 双体道祖神 / 神号碑 本町一里塚跡
十王橋を渡ると、すぐに火災を免れた上町の古い町並み / 左手に双体道祖神と神号碑(水速女命) / 左手に本町一里塚跡と続く。復興橋からの道と合流、すぐの広小路交差点を右折するとJR上松駅に至る。