中村由信氏のスナップフォトの決定的瞬間

ユーモア動物編

決定的瞬間と言う言葉から、アンリ・カルティエ=ブレッソンの水溜りを飛び越えようとする「サン・ラザール駅裏」を思い浮かべる方も多いかと思います。
その瞬間に出会えて偶然撮れた決定的瞬間、その決定的瞬間に見える写真が“やらせ”だった事例は数多く見られます。しかし“やらせ”でも自然に見せられればテクニックになります。観察する目以上に事前の情報収集は重要なことで、地元で面白い話が聞ければヒントが生まれます。

ほろ酔い気分で砂に埋まってのんびりしている飼い主と犬の対話。人の気配がぐっと少なくなった晩夏の浜辺の雰囲気と、子犬に話しかける表情に哀愁がうかがえる。
[三浦市三戸浜海岸]
放し飼いのヤギが水道の蛇口から水を飲んでいるのを目撃してヒントを得る。子供もそこへ水を飲みにきている。必ず両方が同時に飲む場面があるとじっと待つ。
[上野動物園]
ポケットモンキーを可愛がっているおじさんが、このサルに示した素朴きわまりない愛情の一瞬。サルの指はその愛情の表情に対し、懸命に応えている。
.猿と人間が同じポーズでミカンか何かの皮をむいている。その同じ格好が繰り返しのリズムであり、同じ霊長類だけあってその仕草の一つ一つが似ている。
[愛知県犬山モンキーセンター]

各地で見られる様になった光景だが、いつも決まって万引きに訪れる猿がいると聞いて張り込む。

しつけが良く、公衆便所で用を足している犬がいるという。飼い主の許可を得て撮影。