秩父三十四観音
秩父札所の歴史は室町時代中期頃と云われている。江戸時代初期に巡礼者が増えたため、巡礼しやすい様に現在の順番になった。12年毎の“うま年”に、本尊の厨子の扉を開ける“午歳総開帳”が行われている。西国三十三観音 / 坂東三十三観音 と併せて日本百観音になっている。
 1番札所
四萬部寺
(しまぶじ)
 2番札所
真福寺
(しんぷくじ)
 3番札所
常泉寺
(じょうせんじ)
誦経山(ずきょうさん)妙音寺 / 曹洞宗
秩父鉄道・黒谷駅-(徒歩/約70分)-1番札所・四萬部寺-(徒歩/約40分)-2番札所・真福寺
大棚山(おおたなさん) / 曹洞宗
1番札所・四萬部寺-(徒歩/約40分)-2番札所・真福寺-(徒歩/約25分)-2番納経所・光明寺-(徒歩/約20分)-3番札所・常泉寺
岩本山(いわもとさん) / 曹洞宗
2番納経所・光明寺-(徒歩/約20分)-3番札所・常泉寺-(徒歩/約15分)-4番札所・金昌寺
 4番札所
金昌寺
(きんしょうじ)
 5番納経所
長興寺
 5番札所
語歌堂
(ごかのどう)
高谷山(こうこくさん) / 曹洞宗
3番札所・常泉寺-(徒歩/約15分)-4番札所・金昌寺-(徒歩/約15分)-5番納経所・長興寺-(徒歩/約5分)-5番札所・語歌堂
小川山(おがわさん)長興寺 / 臨済宗南禅寺派
5番納経所・長興寺-(徒歩/約5分)-5番札所・語歌堂-(徒歩/約45分)-西武鉄道・横瀬駅
5番納経所・長興寺-(徒歩/約5分)-5番札所・語歌堂-(徒歩/約45分)-西武鉄道・横瀬駅 
 6番札所
ト雲寺
(ぼくうんじ)
 7番札所
法長寺
(ほうちょうじ)
 8番札所
西善寺
(さいぜんじ)
向陽山(こうようさん)荻野堂 / 曹洞宗
8番札所・西善寺-(徒歩/約40分)-6番札所・ト雲寺-(徒歩/約15分)-7番札所・法長寺
青苔山(せいたいさん)牛伏堂 / 曹洞宗
6番札所・ト雲寺-(徒歩/約15分)-7番札所・法長寺-(徒歩/約20分)-9番札所・明智寺
清泰山(せいたくさん) / 臨済宗南禅寺派
西武鉄道・横瀬駅-(徒歩/約35分)-8番札所・西善寺-(徒歩/約40分)-6番札所・ト雲寺
 9番札所
明智寺
(あけちじ)
10番札所
大慈寺
(だいじじ)
11番札所
常楽寺
(じょうらくじ)
明星山(みょうじょうさん) / 臨済宗南禅寺派
7番札所・法長寺-(徒歩/約20分)-9番札所・明智寺-(徒歩/約45分)--10番札所・大慈寺
萬松山(まんしょうざん) / 曹洞宗
9番札所・明智寺-(徒歩/約45分)-10番札所・大慈寺-(徒歩/約15分)-11番札所・常楽寺
南石山(なんこくさん) / 曹洞宗
10番札所・大慈寺-(徒歩/約15分)-11番札所・常楽寺-(徒歩/約45分)-12番札所・野坂寺
12番札所
野坂寺
(のざかじ)
13番札所
慈眼寺
(じげんじ)
14番札所
今宮坊
(いまみやぼう)
仏道山(ぶつどうざん) / 臨済宗南禅寺派
11番札所・常楽寺-(徒歩/約40分)-12番札所・野坂寺-(徒歩/約20分)-西武鉄道・秩父駅
旗下山(きかざん) / 曹洞宗
西武鉄道・秩父駅-(徒歩/約15分)-13番札所・慈眼寺-(徒歩/約20分)-14番札所・今宮坊
長岳山(ちょうがくさん) / 臨済宗南禅寺派
13番札所・慈眼寺-(徒歩/約20分)-14番札所・今宮坊-(徒歩/約35分)-24番札所・法泉寺
15番札所
少林寺
(しょうりんじ)
16番札所
西光寺
(さいこうじ)
17番札所
定林寺
(じょうりんじ)
母巣山(ははそざん) / 臨済宗建長寺派
西武鉄道・秩父駅-(徒歩/約20分)-15番札所・少林寺-(徒歩/約30分)-17番札所・定林寺
無量山(むりょうざん) / 真言宗豊山派
14番札所・今宮坊-(徒歩/約20分)-16番札所・西光寺-(徒歩/約45分)-23番札所・音楽寺
実正山(じっしょうさん)林寺 / 曹洞宗
15番札所・少林寺-(徒歩/約30分)-17番札所・定林寺-(徒歩/約20分)-19番札所・竜石寺
18番札所
神門寺
(ごうどじ)
19番札所
竜石寺
(りゅうせきじ)
20番札所
岩之上堂
(いわのうえどう)
白道山(はくどうさん) / 曹洞宗
西武鉄道・秩父駅-(徒歩/約45分)-18番札所・神門寺-(徒歩/約30分)-19番札所・竜石寺
飛渕山(ひえんさん) / 曹洞宗
18番札所・神門寺-(徒歩/約30分)-19番札所・竜石寺-(徒歩/約15分)-20番札所・岩之上堂
法王山(ほうおうさん) / 臨済宗南禅寺派
19番札所・竜石寺-(徒歩/約15分)-20番札所・岩之上堂-(徒歩/約25分)-21番札所・観音寺
21番札所
観音寺
(かんのんじ)
22番札所
童子堂
(わらべどう)
23番札所
音楽寺
(おんがくじ)
要光山(ようこうさん)矢之堂 / 真言宗豊山派
20番札所・岩之上堂-(徒歩/約25分)-21番札所・観音寺-(徒歩/約20分)-22番札所・童子堂
華台山(かだいさん)永福寺 / 真言宗豊山派
21番札所・観音寺-(徒歩/約20分)-22番札所・童子堂-(徒歩/約50分)-23番札所・音楽寺
松風山(しょうふうさん)臨済宗南禅寺派
22番札所・童子堂-(徒歩/約50分)-23番札所・音楽寺-(徒歩/約45分)-16番札所・西光寺
24番札所
法泉寺
(ほうせんじ)
25番札所
久昌寺
(きゅうしょうじ)
25番納経所
光智山(こうちさん) / 臨済宗南禅寺派
14番札所・今宮坊-(徒歩/約35分)-24番札所・法泉寺-(徒歩/約50分)-25番札所・久昌寺
岩谷山(いわやさん)御手判寺 / 曹洞宗
24番札所・法泉寺-(徒歩/約50分)-25番札所・久昌寺-(徒歩/約5分)-25番納経所-(徒歩/約45分)-29番札所・長泉院
26番札所
円融寺
(えんゆうじ)
岩井堂 27番札所
大渕寺
(だいえんじ)
万松山(まんしょうざん)岩井堂 / 臨済宗建長寺派
12番札所・野坂寺-(徒歩/約30分)-26番札所・円融寺-(徒歩/約20分)-27番札所・大渕寺
円融寺奥の院 竜河山(りゅうがさん)月影堂 / 曹洞宗
26番札所・円融寺-(徒歩/約20分)-27番札所・大渕寺-(徒歩/約45分)-28番札所・橋立堂
28番札所
橋立堂
(はしだてどう)
29番札所
長泉院
(ちょうせんいん)
30番札
法雲寺
(ほううんじ)
石龍山(せきりゅうさん) / 曹洞宗
27番札所・大渕寺-(徒歩/約45分)-28番札所・橋立堂-(徒歩/約40分)-29番札所・長泉院
笹戸山(ささとさん)石札堂 / 曹洞宗
28番札所・橋立堂-(徒歩/約40分)-29番札所・長泉院-(徒歩/約45分)-25番札所・久昌寺
瑞龍山(ずいりゅうさん)法雲寺 / 臨済宗建長派
32番札所・法性寺-(徒歩/約160分)-30番札所・法雲寺-(徒歩/約60分)-秩父鉄道・三峰口
31番札所
観音院
(かんのんいん)
32番札所
法性寺
(ほうしょうじ)
33番札所
菊水寺
(きくすいじ)
鷲窟山(じょうくつさん) / 曹洞宗
西武鉄道・秩父駅-(バス/約60分)-栗尾-(徒歩/約60分)-31番札所-(徒歩/約140分)-33番札所・菊水寺
般若山(はんにゃさん)法性寺 / 曹洞宗
西武鉄道・秩父駅-(バス/約30分)-松井田-(徒歩/約60分)-32番札所・法性寺-(徒歩/約160分)-30番札所・法雲寺
延命山(えんめいさん) / 曹洞宗
31番札所-(徒歩/約140分)-33番札所・菊水寺-(徒歩/約30分)-泉田-(バス/約40分)-西武鉄道・秩父駅
34番札所
水潜寺
(すいせんじ)
日沢山(にったくさん) / 曹洞宗
秩父鉄道・皆野駅-(バス/約20分)-札所前-(徒歩/約5分)-34番札所・水潜寺-(徒歩/約120分)-秩父鉄道・皆野駅
秩父夜祭り
2000年の歴史がある秩父神社は、宝登山神社や三峯神社と並ぶ秩父三社の一つである。室町時代から続いているとも云われる例大祭は、毎年12月2日と3日に行われる。京都祇園祭や飛騨高山祭とともに、日本三大曳山祭に数えられている。土・日曜日に重なると、秩父神社境内は身動きが取れないほど混雑する。秩父鉄道のSL運行日とも重なると、朝から大勢の人出となる。2日が神馬奉献、3日が神幸祭で里の五穀豊穣を神に感謝する。秩父は古くから養蚕で絹を作り、祭りで取引をしていた。より多くの人を呼ぶために、祭りも盛大になった。豪華絢爛な屋台4基と笠鉾2基の山車(国重要有形民俗文化財)が曳き廻され、羊山公園からは花火が打ち上げられる。夜祭り会場のどこからでも見ることができて、空気が澄んでいるためか圧巻である。秩父鉄道・御花畑駅団子坂の踏切は、山車の通過に伴い架線を切り離すため、19時50分頃から22時30分頃まで秩父駅〜御花畑駅〜影森駅間の運転が止められる。秩父神社前にある秩父まつり会館(有料施設)には、屋台や笠鉾などを展示されている。12月29日〜1月1日と第4・5火曜日が休館となる。
[交通]秩父鉄道・お花畑駅-(徒歩約10分)-秩父神社
宝登山(ほどさん)T
長瀞(ながとろ)駅より徒歩15分の宝登山神社は三峯神社・秩父神社とともに秩父3社といわれ、火災盗難除け・諸難除けの神として信仰されている。山火事にまきこまれた日本武尊(やまとたけるのみこと)を山犬が火を消し止めて難を救ったことから、火止山(ほどさん)の名が付いたと云われている。宝登山神社から約10分で山麓駅-(ロープウエイ約5分)-山頂駅から山頂に向かって歩くと、ロウバイ園と宝登山神社奥宮がある。足に自信のある方は、宝登山神社から標高497mの山頂まで約1時間15分の行程である。黄色い花が咲く蝋梅(ろうばい)は、蝋細工のような花から由来している。約500株・2,000本の蝋梅は、1月下旬〜2月中旬が見頃となる。晴れた日には、澄んだ空と奥秩父の山々が見える背景となる。梅百花園や動物園もある。長瀞駅から踏み切りを渡ると、徒歩15分で荒川に出る。国指定の名勝・天然記念物である石畳は、延長約4kmの広大なスケールである。構成する岩石は、長瀞式結晶片岩といわれている。対岸には岩壁がそそりたち、見事な景観となっている。
[交通]池袋-(西武快速急行/100分)-西武秩父-(徒歩5分)-秩父鉄道お花畑-(20分)-長瀞-(20分)-寄居
宝登山(ほどさん)U
蝋梅(ろうばい)の時期に2003年と2006年と2回訪れているが、2007年は暖冬の影響か1週間以上早く見頃となる。秩父鉄道・長瀞(ながとろ)駅で逆方向からのメンバーと待ち合わせる。宝登山神社で参拝してからの登山道は、満開 / 晴天 / 日曜日 と重なり大変な人出であった。昨年11月にも運動不足解消のために登っているが、貸切状態だった休息所は溢れていた。風が冷たく、歩くにつれ温まるが、立ち止まると急に寒くなる。宝登山神社奥宮への階段を登りきる鳥居があり、振り返ると秩父の山々が見える。以前茶店の方から、遠くに霞む筑波山を教えてもらったがどれだか判らない。参拝した奥宮のおみくじは扇子の形をしており、たくさんの蝶が乱舞している様にも見える。標高497mの山頂に近づくと、何ともいえない蝋梅の香りが漂ってくる。青空に蝋梅は良く映える。鑑賞後ふたたび登山道を下るが、途切れなく登って来る。長瀞駅の踏み切りを渡ると、徒歩15分で荒川に出る。国指定の名勝・天然記念物である石畳は、延長約4kmの広大なスケールである。川下りもあるが、この時期の乗り場は淋しい。石畳を川沿いに上長瀞駅まで歩くと、カヌーの一種カヤックの教室もある。
[交通]池袋-(西武快速急行/100分)-西武秩父-(徒歩5分)-秩父鉄道お花畑-(20分)-長瀞-(20分)-寄居
武甲山(ぶこうさん)
秩父盆地の南にそびえる名峰は、石灰岩の採掘で削り取られ1295mになっている。横瀬(よこぜ)駅から生川(うぶかわ)一の鳥居までの約6kmはタクシーを利用する。左右に狛犬が鎮座している一の鳥居が「1丁目」で、山頂の御嶽神社が「52丁目」となる。釣堀や養殖池跡を過ぎた「8丁目」で登山届に記帳する。「13丁目」までは沢に沿って林道を進み、「15丁目」からは本格的な登山道になる。殺風景な植林された杉林を進むと「35丁目」大杉広場がある。御嶽神社手前が二叉路になっており、右側の一般コースを進む。景観が楽しめる域に入っているが、小雨まじりの霧で何も見えない。神社の鳥居を下り橋立(はしだて)方面に下山する。急斜面が続き、発破の避難小屋や注意書きが残る場所を過ぎると「長者屋敷の頭」になる。なだらかな尾根沿いの道が続くが、再び林道まで急斜面となる。濡れた岩や石が滑り易く、数回転ぶ。川沿いの道から林道を下ると橋立鍾乳洞や28番札所・橋立寺があり、約15分で秩父鉄道・浦山口駅に着く。途中にある湧き水が疲れを癒してくれる。
[交通]西武鉄道・横瀬駅駅-(タクシー/15分)-生川一の鳥居-(90分)-大杉広場-(60分)-御嶽神社-(30分)-長者屋敷の頭-(90分)-橋立寺-(15分)-秩父鉄道・浦山口駅
破風山
皆野(みなの)駅から黒谷駅方向に線路を渡ると荒川に架かる皆野橋、さらに赤平川に架かる郷平橋がある。橋上からは荒川・赤平川の合流と遠くに宝登山(ほどさん)が見える。赤平川に平行する道を進み、掠宮(むくみや)神社で登山の安全を祈願する。登山道の道標がある所までは舗装されている急な坂を登る。尾根伝いの道が続くと昼食を摂っている光景が見られ、休憩所が近くなる。風戸への道が分岐しておりトイレもある。626.5mの狭い山頂は、快晴でもあり展望が素晴しい。尾根は落葉樹が多く、紅葉のシーズンが良いかも知れない。札立(ふだたて)峠までの下りは、砕かれた小石の急斜面で滑り易い。34番札所・水潜寺が近くなると落ち葉が体積したところがあり、滑りやすくロープが張ってある。昨年夏に訪れた際は本堂が改修中であったが、完成していた。秩父札所巡りの結願寺になるため、約20分のところには「満願の湯」がある。町営温泉施設「水と緑のふれあい館」で汗を流し休息する。「満願の湯」を覘いてみると、混雑していて休息部屋が座れない状態だったことを聞かされる。風呂は狭かったが正解だった様だ。ひたすら皆野駅まで向うが意外と距離があった。
[交通]秩父鉄道・皆野駅-(徒歩/約50分)-掠宮神社-(徒歩/約70分)-山頂-(徒歩/約55分)-水潜寺-(徒歩/約90分)-皆野駅
美の山
親鼻駅前の観光地図で行程を確認する。秩父十三仏めぐりの萬福寺で参拝、登山道に入る。晴天には恵まれるが、気温が上昇してとにかく暑い。数箇所ある休憩所では、水分補充や薄着になる。標高586.9mの美の山は、約8,000本はあると云われる桜の名所として知られている。なだらかな山頂を中心とした美の山公園は、秩父市と皆野(みなの)町に跨っている。桜〜ヤマツツジ〜紫陽花〜ユリと続いて見られる。尾根沿いの登山道にも桜の木が多くあるが、未だ開花していない。秩父市方面からの美の山観光道路も利用でき、売店や食堂もある。山頂展望台からは秩父市や皆野町が一望できるはずであったが、あいにくガスっている。黒谷方面への下りは急勾配で、落ち葉が体積してすべり易いところもある。休憩所もなく、ただひたすら下る。途中に山桜が数本花をつけている。梅が満開の集落を抜けると、日本で初めて自然銅が発見されたという和銅採掘露天掘跡がある。自然銅が発見されたときに守護のために奉られた聖(ひじり)神社があるが、何年分も吊るされている絵馬が侘しい。社殿は秩父14番札所・今宮坊近くにある今宮神社から移築された江戸時代中期の建築である。
[交通]秩父鉄道・親鼻駅-(徒歩/約15分)-萬福寺-(徒歩/約90分)-山頂-(徒歩/約35分)-聖神社-(徒歩/約10分)-秩父鉄道・黒谷駅
横瀬の里
11月14日は埼玉県民の日で、西武鉄道では“埼玉県民の日記念1日フリー乗車券”が発売された。埼玉県内の西武線が460円で利用できるので、西所沢からの通常往復料金が1,020円の秩父に出掛ける。西武沿線マンスリーハイキング11月コース「紅葉に燃え立つ横瀬の里を歩こう!」のパンフレットは、約10km・2時間30分の行程となっている。西武秩父駅に06:54に到着するが、未だ薄暗い。西武秩父駅〜11番札所〜10番札所〜聖地公園〜3番札所〜4番札所〜5番納経所〜5番札所〜寺坂の棚田〜9番札所〜7番札所〜6番札所〜8番札所〜横瀬駅と巡る。コースでは9番札所から横瀬駅に向うことになっている。5番札所から寺坂の棚田に通じる道には、熊出没注意の看板が出ていた。人の姿もなく、25年来愛用している「尾瀬の鈴」を取り出す。リックに触れている状態でも良く響く。紅葉には1週間以上早い感じである。8番札所の境内には紅葉の大木があるが、未だ気配すらない。横瀬駅には13:30頃到着する。更に秩父市内を巡ることを考えたが、既に20kmは歩いている計算になる。次の電車で帰宅する。
秩父札所巡り/2007年秋
横瀬駅から9番札所・明智寺へ向かう。線路を越えてしばらくすると延命地蔵尊がある。8番札所・西善寺は樹齢600年のコミネカエデで知られるが、未だ色づいていない。来た道を戻り北へ進むと、武甲山御嶽神社里宮がある。線路を越えて母慕地蔵を過ぎ、6番札所・ト雲寺への坂を登りきると“ねがい地蔵尊”がある。7番札所・法長寺の大伽藍は秩父一である。車で移動の杖を持った巡礼姿の団体さんと出会う。交通安全観音や武甲温泉を過ぎ、5番札所・語歌堂と5番納経所・長興寺へ向かう。大きなわらじが山門に架けられている4番札所・金昌寺には、1319体の石仏群がある。先程の巡礼姿の団体さんと再び出会う。新木茶堂や恒持神社を過ぎ、3番札所・常泉寺に着く。妙見宮や大黒天と彫られた石群、稲荷神社や東養寺がある道程は初めて歩く。10番札所・大慈寺は前回は工事中であったが、山門と本堂の前面が真新しくなっていた。11番札所・常楽寺前のコンビニは毎回利用している。牧水の滝から羊山公園へ向かう。芝桜の時期には料金所がある右側の道を、宇根八坂神社や秩父七福神(恵比寿)の東林寺を経由して横瀬駅に戻る。本日は43,400歩であった。
[交通]横瀬駅-(徒歩/約50分)-西善寺-(徒歩/約30分)-法長寺-(徒歩/約70分)-金昌寺-(徒歩/約45分)-常楽寺-(徒歩/約80分)-横瀬駅
秩父札所巡り/2007年秋U
西武秩父駅から、秩父鉄道SL撮影の待ち合わせ場所の親鼻駅方面へ向う。早朝で店が開いていない仲見世通りを進み、左折して秩父鉄道の踏み切りを渡ると右手に13番札所・慈眼寺がある。眼病平癒に功徳があると云われる“あめ薬師”の薬師堂には、「め」の文字が入った絵馬が下げられている。道を戻り再び線路を越えて左折する。線路に沿うように進むと15番札所・少林寺がある。堂は札所唯一の土蔵造りである。秩父神社境内にあった札所15番・蔵福寺が明治の神仏分離で廃寺になり、市内の柳島にあった少林禅寺を現在の所に移し両寺を合わせ札所を継承している。線路とは逆に東へ進み140号線を左折して熊谷方面へ、秩父警察署を右折して300m程のところに秩父十三佛霊場・虚空蔵禅寺がある。秩父十三佛霊場があることを初めて知る。140号線に戻りさらに進むと18番札所・神門寺がある。もとは14番札所・今宮坊に属する修験寺の長生院で、観音堂は天保時代(1830年〜1843年)再建と云われている。直ぐに妙見堂や明徳2年(1391年)創建の廣見寺が右手奥に見えてくる。村愛宕神社を左折して線路を越えて道なりに進むと大野原駅に着く。
[交通]西武秩父駅-(徒歩/約20分)-少林寺-(徒歩/約20分)-虚空蔵禅寺-(徒歩/約25分)-神門寺-(徒歩/約35分)-大野原駅
琴平ハイキングコース
梅も桜も桜芝も未だ咲いていない3月に秩父を訪れる。武甲山をバックに伸びる葉の落ちた桑の木が淋しい。羊山公園は羊飼育場があったことに由来しており、小規模な牧場がある。春には約800本の桜と広大な芝桜、秋には紅葉が楽しめる。牧場右側の小道を進むと琴平ハイキングコースになる。険しい山道に岩山もあり、足に自信のない方にはお奨めできない。地面がぬかるんでいる場合は、避けた方が無難かもしれない。小さな鳥居と祠がある大山祇神、そして縁を回遊するとご利益がある東屋(修験堂)が岩山の上にある。怖くてそれどころではない。大仏座像を過ぎると、ガイドブックにも登場する岩井堂に感激する。岩井堂は26番札所・円融寺の「奥の院」で、断崖のうえに建つ観音堂である。自然とシャッターを押したくなる。2m近い岩を登れば護国観音がある。27番札所・大渕寺境内に湧き出ている、飲むと長生きできると云われる観音山延名水で咽を潤せば、影森駅も近い。
[交通]西武秩父-(徒歩30分)-芝桜の丘-(徒歩130分)-岩井堂-(徒歩30分)-護国観音-(徒歩20分)-大渕寺-(徒歩10分)-秩父鉄道・影森 220分 / 約7kmの行程
秩父鉄道蒸気機関車
C58363の撮影に出掛ける。親鼻駅で待ち合わせ、約1.5km先にある荒川鉄橋に向かう。駅前の道を進み突き当たりを右折する。交差点を越えて荒川に沿って進み、踏み切りを渡る。川へ下る道を探すが判らず、地元の方に教えてもらう。長瀞ライン下りの舟が次から次にやって来る。熊谷方面からのSL列車は11:40頃に通過する。彼方から汽笛が聞こえ、煙が見えてくる。上り電車が通過した後、12系客車4両を牽引したC58がやって来た。あっという間に通り過ぎる。ICレコーダを再生してみると複数のシャッター音がうるさく録音されていた。親鼻駅に急いで戻り12:06発、三峰口駅13:03着の電車に乗り追いかける。三峰口駅12:49に到着していたC58は既に客車と切り離されており、記念撮影がしやすい場所に移動していた。過去使用された電車や貨車が展示されている秩父鉄道車両公園にあるターンテーブルで、13:30頃に方向転換が行なわれた。SL列車は三峰口駅を14:03に発車する。三峰口駅13:56発の電車で影森駅へ向かう。三峰口駅方向に2つ目の踏み切り際で、14:25頃に通過するSL列車を待ち構える。彼方から汽笛が聞こえ、手前の勾配をものすごい煙をあげながら登ってくるが、近づくにつれ少なくなる。もう少し先の場所が良かった様である。影森駅15:12発の電車で帰路に着く。
秩父鉄道蒸気機関車U
11月14日埼玉県民の日に発売される“西武鉄道・埼玉県民の日記念1日フリー乗車券”と“秩父鉄道・埼玉県民の日フリーきっぷ”を利用して、秩父鉄道SLバイオエクスプレスの撮影に出掛ける。西武秩父駅から徒歩約5分の秩父鉄道・御花畑駅から09:36発に乗車、親鼻駅には09:50に到着する。親鼻駅から北へ進み、突き当りを右折する。親鼻橋が左手にある交差点を直進すると、河川敷に下る道が左手にある。前回は荒川鉄橋の南東側から撮影しているが、今回は南西側になる。長瀞ライン下りの舟が時々やって来る。熊谷方面からのSL列車は11:35頃に通過する。彼方から汽笛が聞こえる。しばらくすると12系客車4両を牽引したC58363が姿を現すが、あっという間に通り過ぎる。親鼻駅12:17発に乗車、三峰口駅には12:53に到着する。12:44に到着しているC58363は既に客車と切り離され、記念撮影がしやすい場所に移動している。過去使用された電車や貨車が展示されている秩父鉄道車両公園にあるターンテーブルで、方向転換が行なわれる。14:00に発車するSL列車を、秩父鉄道車両公園の端から撮影する。三峰口駅14:23発に乗車すると、長瀞駅でSL列車に追いつくことができる。寄居駅で進入してくるSL列車を撮影する。寄居駅15:48発で御花畑駅へ、西武秩父駅より帰路に着く。