オリンパスリングフラッシュRF-11
ピンポン菊 花の直径5.5cm ピンポン菊 花の直径4cm
50mm F2Macro 50mm F2Macro
エクステンションチューブEX-25
フラッシュの発光体であるクセノン管が輪になっているため、リングフラッシュやリングライトと呼ばれている。
撮影レンズの前に取り付けて使用する。撮影レンズの周辺部から均等な光が照射されるために、近接では無影撮影ができる。
花などのマクロ撮影では、被写体の影が写り込むことがない。
屋外でも光線状態を気にすることなく、簡単に楽しむことができる。
リングフラッシュRF-11は、電源部のマクロフラッシュコントローラーFC-1の組み合わせで使用する。
50mm F2Macroや35mmF3.5Macroに取り付ける際は、フラッシュアダプターFR-1が必要になる。
旧14〜54mmと旧50〜200mmには、フラッシュアダプターFR-1がなくとも取り付けることが出来る。
14〜54mmF2.8-3.5Uや50〜200mmF2.8-3.5SWDには、取り付けることができない。
フラッシュの光量制御方法には、マニュアル / フラッシュオート / TTLオートがある。マニュアルは、フラッシュの光量(GN)=距離×絞り の計算をする。ISO100時のGNが20の場合、距離が5mであれば絞りはF4に設定する。フラッシュオートは被写体に反射して戻ってくる光を、フラッシュの受光部で距離を測定して光量を制御する。TTLオートはレンズを通過してカメラ内部の受光部に到達、光量を制御する。フラッシュオートは指定された絞り値しか設定できないが、TTLオートは絞り値を選択できる。
マクロ撮影の場合、カメラ部から切り離して使用することが多い。このためにフラッシュオートは使用することができない。またエクステンションチューブやベローズを使用すると、露出倍数を考慮しなければならない。
マクロにおけるフラッシュ撮影の露出は、大変難しいことであった。昭和50年(1975年)オリンパスOM2が発売になり、フラッシュPS310と組み合わせてTTLオートで撮影できる様になる。誰でも簡単に、マクロにおけるフラッシュ撮影ができる様になる。
イベリス
開花前のつぼみの長さ1cm / バックの花の直径3.5cm

50mm F2Macro
エクステンションチューブEX-25
撮影機材
E620 / 50mm F2Macro / エクステンションチューブEX-25 / .4XテレコンバーターEC-14 / マクロフラッシュコントローラーFC- / リングフラッシュRF-11 / フラッシュアダプターFR-
ピントはS-AF+MFモード、またはMFモード。
オリンパスのデジタル一眼レフカメラでは、E5が上位機種となる。しかし撮像素子の面積が大きいAPSサイズのデジタル一眼レフカメラより大きい。E620の大きさで、E5のスペックが搭載されて初めてほーサーズの存在する意味があると思う。
Eシリーズ本来の大きさと思うE620は2台、E420は1台所有している。
ジュリアン 花の直径4cm
50mm F2Macro
エクステンションチューブEX-25
50mm F2Macroは素晴らしいレンズである。数値的にはオリンパスホームページで、MTF曲線を確認することが出来る。
エクステンションチューブEX-25や1.4XテレコンバーターEC-14を使用すると、撮影範囲が広がる。テレコンバーター1.4Xは、@性能をさほど落とすことなく、倍率を上げることができる。Aワーキングディスタンス(被写体からレンズ先端までの距離)は変わらない。
35mmF3.5Macroは、エクステンションチューブEX-25や1.4XテレコンバーターEC-14を使用した斎ときに制約がある。
50mm F2Macro仕様補足
35mmF3.5Macroの制約
35mmF3.5MacroにエクステンションチューブEX-25を取り付けた場合は、MFでのピント合わせになる。また1.4XテレコンバーターEC-14を取り付けた場合は、AF作動範囲は∞〜25cm / それ以上近づくとMFでのピント合わせになる。
ウツボカズラ 胡蝶蘭・ファレノプシス
50mm F2Macro 50mm F2Macro
1.4XテレコンバーターEC-14 .4XテレコンバーターEC-14
植物園の温室は、三脚使用が禁止されているところが多い。また光線状態を気にすることなく撮影できる。絞ることにより、バックも整理できる。
設定がTTLオート時でも、±0.3ステップの光量補正ができる。カメラ側、マクロフラッシュコントローラーFC-1側の双方で可能である。
キウイ 戦時国債 横16.5cm 縦12.5cm
50mm F2Macro 50mm F2Macro
エクステンションチューブEX-25
トレーシングペーパー使用
果物や野菜にも表情がある。また文献の複写も簡単にできる。太平洋戦争時に発行された戦時国債、いまは紙くずになっている。
金属やガラス製品などは、リング状に写り込む場合がある。瓢箪には、数か所にリングが写り込んでいる。
トレーシングペーパーを発光部に取り付けることにより、緩和することができる。光沢のある被写体の場合は、リングを完全に消すことはできない。
また厚みのある被写体を撮影すると、輪郭に黒い影が出る場合がある。
瓢箪の輪郭に、影が出ているのが解る。壁から離すか、黒いフェルトをバックに入れることにより誤魔化すことができる。
瓢箪
50mm F2Macro
仏像はトレーシングペーパーを使用、若干反射が抑えられている。またバックに黒いフェルトを入れて、輪郭の黒い影を見えなくしている。
仏像 高さ10cmの3.5cm部分
50mm F2Macro
エクステンションチューブEX-25
オリンパスOMシステムのT10リングフラッシュには、専用の偏光フィルターが発売されていた。金属やガラス製品などへリング状に写り込むのを、消すことができた。欠点は高価なことであった。
トレーシングペーパーやカラーフィルターを自作して楽しむことができる。反射を緩和させるトレーシングペーパーは、必要である。
材料を15cm角に切断する。中心部がずれる場合を考慮して、最初は大きめに切断した方が無難である。中心部に直径7cmの円を、円カッターで切る。円の縁から、それぞれ4cm空けて切断する。最終的には15cm角の中央に7cmの穴がある状態となる。硬い下敷きなどは円カッターでは難しく、柔らかな材質で作成するのが無難である。見栄えの問題だけで、通常のカッターで裁断しましても問題はない。
リングフラッシュRF-11の端にテープで留める。
左右の色が異なるフィルターを取り付けて撮影。幻想的な世界が生まれる。