現在はデジタルカメラを購入すれば、必要なものはほとんど同梱されている。デジタルカメラ初期の頃は、パソコン接続キット(ケーブルとユーティリティソフト)は別売であった。デジタルカメラやパソコンのOSに合わせて、パソコン接続キットを選択する。
記憶媒体が内蔵メモリーであるキャメディアC800L / C400L / C400 / C410Lは、パソコンへの取り込みはケーブルでしかできない。シリアル転送のため時間が掛かり、取り込み中はカメラの電池が消耗する。ACアダプタは必需品であった。
DOS/Vケーブルがあり、先端に取り付けるPC98用変換アダプタやMac用変換アダプタが取り付けられる。PC98のノートパソコンには、さらに変換アダプタが必要なタイプもあった。
現在市販されているほとんどのノートパソコンは、シリアル接続端子がない。
初期のユーティリティソフト(取り込みソフト)はフロッピーディスク2枚に収納できる容量で、あらためて見ると驚くほどみすぼらしい。
スマートメディアが使用できるC820Lからは、シリアルケーブル以外の方法も利用できる様になる。パソコンの環境によりPCカードアダプタやフロッピーディスクアダプタが使い分けられ、便利になる。
シリアルケーブルの転送は、現在主流となっているUSB2ケーブルとは比較にならないほど遅い。パソコンの性能によって異なるが標準的なWindows95の場合、スマートメディア8MBのデータをシリアルケーブルで転送すると約720秒(12分)掛かっている。PCカードアダプタは約10秒、フロッピーディスクアダプタは約300秒(5分)となる。
USBケーブルの転送は、標準的なWindows98と初期のUSB対応機種C3030ZOOMでは約25秒となる。
パソコン接続キット
パソコン接続キットは、C1KF / C1KP / C2KP / C3KP / C4KP / C5KP / C6KP / C7KP / C8KP / C8KU / C9KP / C9KUの12種類ある。
C8KU / C9KUはUSBケーブル、それ以外はシリアルケーブルが入っている。シリアルケーブルは、DOS/Vケーブルと先端に取り付けるPC98用変換アダプタとMac用変換アダプタとなる。C1KFはユーティリティソフトがフロッピーディスク2枚になっている。
デジタルカメラやパソコンのOSに合わせて、パソコン接続キットを選択する。
フロッピーディスクアダプタ
スマートメディアをパソコンのFDD(フロッピー・ディスク・ドライブ)に入れるアダプタである。最近はデスクトップでもFDD搭載されていない機種がある。外付けのUSB接続FDDは、フロッピーディスクアダプタは動作しない。スマートメディアを採用していたオリンパスとフジから同様な製品が発売されていた。両社のドライバがインストールされていると、正常に作動しない。
オリンパス製品としてはMAFP-1とMAFP-2があるが、添付されているドライバが異なるだけである。電池2CR2016を2ヶを使用するがMAFP-1とMAFP-2の電池蓋形状は異なっている。ドライバはスマートメディアの容量がアップした際や、パソコンのOSが変わるたびに追加配布されている。MAFP-1を購入している。
パソコンの性能によって異なるが標準的なWindows95の場合、スマートメディア8MBのデータをフロッピーディスクアダプタで転送すると、約300秒 (5分)掛かっている。シリアルケーブルよりは格段に速い。
業務用のWindowsNTは、シリアルケーブルを差し込む端子が使われて塞がっている。USB端子は無い。PCカードスロットが無い機種も多く、唯一使えるのがFDDであった。記憶媒体にFDを使用するデジタルカメラとともに、購入のポイントにもなっていた。
PCカードアダプタ
スマートメディアをパソコンのPCカードスロットに入れるアダプタである。オリンパス製品としてはMA1とMA2がある。MA1は8MBまでしか使用できない。MA2は128MBまで使用できる。初期に発売されたMA2には16MBと書かれているが、128MBまで使用できる。MA2を購入している。XDピクチャーカードが登場すると、スマートメディアとともに使用できるMAPC10が発売されている。
パソコンの性能によって異なるが標準的なWindows95の場合、スマートメディア8MBのデータをPCカードアダプタで転送すると、約10秒 と一番転送スピードが早い。
スマートメディアリーダライタMAUSB2
スマートメディア用のUSB接続カードリーダーである。図体は大きく、価格は11,000円と高かった。スマートメディア2MB〜64MBに対応している。HUB経由 / USBインターフェース増設パソコン / SCSI-USB変換アダプタ経由には対応していない。現在市販されている多種類のメディアに対応しているカードリーダーとは、比べ物にならないお粗末さである。
パソコンの性能によって異なるが標準的なWindows98の場合、スマートメディア8MBのデータ転送は約15秒となる。
スマートメディアとXDピクチャーカードの両方が使えるUSBリーダライタMAUSB10(7,500円) が発売になっている。スマートメディアは128MBまで使える様になったが、2MBやID機能付でないスマートメディアは使用できない。2種類同時使用が可能で相互のコピーができる。